A Life in Tokyo

皇室が受け継いでいる目に見えないもの

天皇陛下の即位礼正殿の儀


本日13:00から天皇陛下の即位礼正殿の儀が宮中三殿の賢所で執り行われました

賢所は天照大神を祀るところ

そして天皇は天照大神の子孫とされています

前日夜から雨が降り続いていましたが、即位礼正殿の儀が始まる直前に雨がやみ薄ら日が出てきました

これが太陽神 天照のパワーなのか?!

とも思ってしまいますね!

天皇制についての話は一旦置いておいて、皇室が代々受け継いできた神事には興味があります

宮中で行われる主要な祭儀の中で一番重要とされるものは新嘗祭だそうです

新嘗祭とは五穀を天照大神やその他の神々に供え、収穫を感謝するとともに、天皇ご自身もそれを食べることで神々の御霊を身に取り込む儀式

ちなみに即位後初めての新嘗祭を大嘗祭といいます

稲穂

現在は毎年11月23日に新嘗祭が行われていますが、元々は旧暦(太陰太陽暦)の11月 2番目の卯の日だったそうです

今年2019年で言うと12月20日

そして翌々日の22日は冬至です

冬至は1年で一番日が短い時

つまり太陽の力が一番弱まり、再び力を増していくタイミングでもあります

この時期に新嘗祭が行われるのは、来年も「命の源である食」が得られること、そして「植物や生命を育む太陽」が再び力を増してもらうことを祈っているようにも捉えられます

いま日本に暮らしす私たちは、災害などはあるものの、大きく食に困ることもなく、比較的安定した生活を続けられています

それが天皇が持つ見えない力によってもたらされているのかはわかりませんが、五穀豊穣を神々に感謝し、神々のパワーを天皇自身取り込み、毎年更新していく行事が脈々と続けられているのです

 

あらゆるものがデジタル化され、ロジカルに処理されていく中で、ある意味非合理的なことを日本国の象徴的存在が続けていると言うのはなかなか興味深いことだなぁと思います

でも非合理だと思えるものごとの中に、人を繋ぐものがあったり、希望があったり、自分にフィットするものがあったりするものです

それがなんなのかわからないけれど、直感的に感じるものを信じてみること

そういったことも時にあっても良いのだと思います

即位礼正殿の儀を見ながらそんなことを思っておりました

日出ずる國の新しき時代 令和

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