新宿伊勢丹2階でミッドセンチュリーモダンのスターデザイナー チャールズ・イームズとレイ・イームズが設立した「Eames Office」の80周年ポップアップアップイベントが開催されています(2021年11月5日〜2022年1月5日)
<イームズ>80年の歴史とデザインの変遷を感じる世界先行ポップアップイベント開催!
チャールズ・イームズといえばFRPのシェルチェアが有名ですが、家具以外にも、建築、テキスタイルといった住空間にまつわるものから、おもちゃや映像作品まで制作しておりクリエイティブの範囲が広いのが特徴
今でいうとマルチクリエイターといった感じですね
映像技術が進歩した現代でも1977年に制作された「Powers of Ten(パワーオブテン)」の映像などは新鮮です
僕が初めてイームズの作品を意識したのは雑誌ananのインテリア特集
乱雑にコーディネートされたインテリア写真の中に、レモンイエローのヴィンテージシェルチェアが写っていたのが最初の出会い
駅のベンチみたいな椅子なんだけどフォルムがとっても綺麗
実物を見てみたいと取扱店を調べショップに行ってあれこれ聞いたところ、チャールズ・イームズがデザインした椅子であることを知りました
その後はすっかりミッド・センチュリー・モダン ファニチャーにハマり、都内にいくつかあったヴィンテージファニチャーショップに通い詰め、気がついたらお店で働いておりました!
ミッドセンチュリー家具を取り扱うお店だったので、イームズをはじめ、サーリネン、ベルトイヤー、パントンなど50年代〜70年代のスターデザイナー達がデザインしたオリジナル家具に囲まれ、それはそれは楽しい日々でした
ここのところ家具への興味が薄れていましたが、昨年から東京自宅のリノベーションを始め、埃まみれになっていた椅子のファブリックを張り替えたり、再びインテリアで遊ぶのが楽しくなってきています
そんなタイミングで今回の企画があることを知り早速いって参りました
GOさん、情報ありがとうでした!
打ち合わせ上がりにいざ新宿へ!
伊勢丹に来たのいつぶりだろう?!昔はよく来てたなぁ
伊勢丹のウィンドウディスプレイは全てイームズイベント
90年代にタイムトリップした気分になりますね
時代は巡るってやつか!
エスカレーターを上り2階へ
ぐるっと回ったところが「Eames Office : 80 years of design」スペース
アレキサンダー・ジラルドのファブリックを張ったアームチェア(LAR)がお出迎え
奥にはブラック脚のLCW(LoungeChairWoodBase)お値段¥257,400で販売中
ちなみにアームシェルチェアは¥200,200なり
1948年にMoMAのコンペに出店されたLaChaise(ラ・シェーズ)
当時は製品化されてないはずですが、現在はVitraから復刻?で販売されています。100万円オーバーですけど!
何回か座ったことありますが、決して座り心地はよくありません!
あっ、これ、一応、椅子です!
オーガニックで大胆な曲線、異様なフォルム
部屋に置いたら存在感はありますけどね!
赤いソファーはソファーコンンパクト。オリジナルは背もたれが折り畳めましたが、90年代以降にHermanMiller for the Homeから復刻されたバージョンは固定式
昔家具屋で働いているときに入荷したアレキサンダー・ジラルドのチェックのファブリック張ったオリジナル、最高に格好良かったなぁ
ソファーコンパクトの前には3つ並んでいるテーブルはLTR
お値段¥91,300と通常のものと比べると高いですが、このLTRの天板はEames Officeのユーカリの木が使われています
これはレアアイテム!買うならこれだな!
手前のにあるのは不朽の名作 ラウンジチェア+オットマン マハラムのレザー張り仕様
このレザー、染料を使っていないソースレザー。経年で飴色になっていくようです
お値段¥1,460,800
と言った感じでマスターピースの限定仕様を購入することができるのがこのポップアップイベントの面白いところです
そして今回の目玉はこれ
世界に2個しか現存していといわれるプライウッドオブジェ
今回のイベント限定で10ピース 伊勢丹店頭エクスクルーシブで販売されているそうです
お値段はASKですが、噂によるとゲレンデヴァーゲン AMGが買えるくらいのようです!
Eames Houseのミニチュアハウス
今回の企画で一番みたかったのがこれ
イームズハウスのミニチュアです
細部まで細かく作り込まれていて見ていて飽きません!
写真で見たイームズハウスそのもの!
見てください、この植木鉢のリアルさを!
こちらはアトリエ棟
アルムナムグループチェア、まるで本物です
こちらはチャールズ & レイ・イームズが考案したモジュラーハウスの模型
イームズハウス同様プレハブ構造で作る居住空間
製品化されることはなかったものをミニチュアで再現しています
中にはチャールズとレイが!細かい!
あれ?このシェルフ、どこかで見たことありませんか?!
そう!今年9月に無印のステンレスユニットシェルフにカラーパネルを取り付けた房総オルタナティブメイドのDIY ESU
こう見ると完成度高いでしょ(笑)
東京自宅 ロフト リノベーションDAY10 無印 MUJI SUS(ステンレスユニットシェルフ)にカラーパネルを取り付けチャールズ・イームズのESU(イームズストレージユニット)風にカスタマイズ
話がそれました、、、
ミッドセンチュリーモダンファニチャーがブームになった1990年代
あれから30年経った2021年、東京の街にあの頃の雰囲気が蘇ってきたような気分になりました
一方、当時ミッドセンチュリー家具を取り扱っていたヴィンテージショップはみんななくなってしまい、この領域も大手に巻き取られてしまった感もあります
またインディペンデントなストリートカルチャーの雰囲気が盛り上がってくると東京の街も面白くなるんだろうなぁ
そんなことを思いながら昔よく来た新宿をあとにしました
そう思うと僕のライフスタイルもすっかり変わったなぁ
サーリネンとフィンランドの美しい建築展@パナソニック 汐留美術館 ミッドセンチュリーモダンの源流はエリエル・サーリネンにあった