ここ数年マイクロプラスチックが話題になっています
プラスチック製品が劣化したり、プラスチック容器から溶け出し、微細な粒子になったものがマイクロプラスチック
房総の九十九里浜でも、劣化したビニール袋、ペットボトルや洗剤のボトル、ボロボロの発泡スチロールなどが流れ着いているのをよく見かけます。環境への影響もさることながら、美観も損ねてしまう厄介もの
私たちがこのマイクロプラスチックを体内に取り込んでしまうケースとしては、海洋生物や鳥類の体内に忍び込み食物連鎖の頂点に立つ人間に吸収されるパターン、ペットボトルなどのプラスチック製品に入った食べ物から吸収されるパターン、水道水や空気中の埃に紛れて吸収されるパターンなどがあるそうです
そして、人体への影響としては、発がんリスク、免疫機能低下、生殖障害などが発生する可能性があるようです
私たちがよく口にするペットボトル飲料水の中にもマイクロプラスチックが溶け出しています
2019年8月22日にWHOが発表した報告書によると、飲料用ペットボトル259サンプルのうち93%からマイクロプラスチックが発見されたそうです
ただし、WHOは、現時点の知識によれば、直ちに健康に影響がでる証拠はないとしています
ナショナルジオグラフィック 第4回 マイクロプラスチックの健康への影響は?
WIRED マイクロプラスティックは飲料水にも入っているが、心配しすぎなくていい(いまのところは):WHOが報告書
しかし、房総フィールドで畑を開墾しているときにも地中から何年も前のものと思われるビニール袋やプラスチック製の紐などが出てきます。土に還ることもなく徐々に劣化し砕けていく様を見る限り、これが体内に良い影響をもたらすことがないことは直感的にわかります
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この話を聞いてから
もうペットボトルの飲料水を飲むのはやめよう!
と思っていたのですが、なかなか便利さから抜け出せずにいました
遅ればせながら、今月に入ってから、房総フィールドで使うミネラルウォーターをペットボトルから瓶に切り替えてみることにしました
実際にやってみると、かさばるし、重いし、1本あたりの容量は少ないので不便極まりありません(笑)
そしてもうひとつネックだったのが、開栓した後の保存方法
途中まで使ったミネラルウォーターを数日後に使うことも多々あるので、密閉性の高い蓋が必要になります
瓶用の密閉栓をいくつか試してみましたが、一番きっちりしまっている感があり利便性が高かったのが、剃刀メーカー日本利器工業のSIZZLER シズラー 密栓&栓抜き
日本利器工業は1867年 慶応3年創業の老舗メーカー。日本刀の関連製品の販売からスタートした会社だそうで、いまは資生堂から出ている剃刀やビューティー小物(アイブローシザー、アイブローニッパーなど)のOEM製品を手掛けています
この密閉蓋の特徴は、単に密閉するだけでなく、反対側に栓抜きがついていること
そしてこの栓抜き部分が密閉時のレバーの役割を果たしています
裏側についたローラーを瓶の口にあて、栓抜き部分を折りたたむときっちり蓋をすることができます
蓋裏にゴムがついており密閉度も高く、飲み切れなかった炭酸水の保存にもむいています
なんとも昭和レトロなパッケージですが性能は抜群です!
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プラスチック製品への依存度はまだまだ高く、時々、ペットボトル飲料水も買ってしまいますが、徐々にプラスチック製品の利用を減らして行こうと思っています
たとえちょっと不便だったとしても