先週、房総の雨水タンクに使っていた古材を再利用しフォトフレームを作ってみました
5年間、風雨と紫外線に晒された杉材は味があります
ひとつひとつ微妙にサイズが違っていたり、少しはみ出しているところがあったりと、手作り感満載のフレームですが、それが逆に古材の風味を引き出してくれているようにも思えます
フレーム作りと並行して最近撮り溜めていた植物の写真の中からスペシャルな2枚を印刷屋さんに依頼しプロフェッショナル用のプリントをしてもらっていました
一昔前までは撮影したフィルムを写真屋さんに持って行きプリントしていましたが、時代は変わりスマートフォンで「撮って・見る」ようになり写真をプリントする機会はほとんどなくなりました
稀に家にあるプリンターで印刷することもありますが、家庭用のプリンターの解像度は1200〜2400dpiくらい
ちなみに「dpi」とは「dot(s) per inch」のことで、2400dpiとは1インチ(約2.5センチ)に2400個の点を打てるということです
一方、商用プリンターだと2880〜5760dpiくらいの解像度があり、インクの数も多く、家庭用プリンターとは精細さが違います
フレーミングして部屋に飾るならオリジナルに近い高品質なものにしたくプロに依頼したというわけです
物理的にプリントするとなるとプリンターの性能以外にも、プリントする用紙によっても表情が大きく変わってきます
例えば、ひとくちに光沢仕上げといっても、ディスプレイで見るような鮮やかさを追求したものから、テカリを抑えたもの、パールが入ったものなど様々で、実際に印刷してみないと質感が掴めません
今回はEPSONの「クリスピア高光沢」とFUJI FILMの「MAXIMA グロッシー」の2種類を試して見ることにしました
昨日2種類のプリントが揃ったので比較してみます
左がEPOSNの「クリスピア高光沢」、右がFUJI FILMの「MAXIMA グロッシー」
「クリスピア高光沢」はテカリを抑えた仕上げとなっており、「MAXIMA グロッシー」はこれでもか!というくらいテカテカしています
顕著な違いは黒の見え方ですかね
それぞれ良さはありますが、今回プリントしたものはヴィンテージレンズで撮影し、写真と絵画の中間のような感じを狙って現像したので「クリスピア高光沢」の方が雰囲気に合っていそう
モダンレンズで撮ったキレッキレの一枚であれば「MAXIMA グロッシー」が合いそうです
早速「クリスピア高光沢」でプリントしたブーゲンビリアの写真を入れてみました
古材フレームに生命が吹き込まれた瞬間です!
もう一枚は芭蕉の葉
映画「青いパパイヤの香り」のようなザラっとした質感に仕上げた写真と古材の風合いが南国感を醸し出してくれています
実際に壁にかけて眺めていると、植物の写真と古材フレームの組み合わせのためか、観葉植物を置いたときのような印象です
強く主張することなくインテリアに馴染むのだけど、じっと眺めていると生命の艶めかしさと非現実世界の中間を漂うような感覚にもなり面白い作品に仕上げられました
どんなインテリアにもフィットしそうだし、DIY x 写真 x インテリアと房総オルタナティブらしいプロダクトにもなるので商品化してみようかな?!と思っています!
古材のストックが少ないので数は少量になりますが、A3サイズ フレーム+写真セットで3万円くらいを想定しています
ご興味ある方いらっしゃればこちらにコンタクトして下さい!