朝目覚めてから寝るまでの間、頭の中でどんなことが湧き上がっては消えていっているでしょうか?
目覚めたあと5分間だけでも、どんなことが意識に上ってきているか観察してみると面白いかもしれません
今日は打ち合わせが10時からあるなぁ
そのあと13時からランチミーティングか
仕事終わったら映画見よう
今日のスケジュールを朧げにトレースしかと思えば
さっきアラームを止めたばかりのスマホでメッセージを確認したり、ニュース記事を読んだりしながら、朝ごはんなににしよう?とか、天気いいから洗濯しようとか、会社行くのやだな… とか思ったり
朝イチから「タスク」と「感情」が入り混じって頭の中はフル回転していることに気付かされます
そして、大抵の場合、タスクをこなしながら、その日に起こる出来事に対処し、巻き起こる感情の渦に巻き込まれながら1日が終わっていくものです
最近、モーニングルーティーンという言葉をよく見聞きしますが、朝の習慣を変えることで1日の過ごし方がが変わってくると言われています
僕もここ2ヶ月ほど朝の習慣を変えたことで、1日の過ごし方と意識がだいぶ変わってきたことを実感しています
一般的なモーニングルーティンとはちょっと視点が異なるかもしれませんが、どんなことをしているのか軽くまとめてみたのでご興味があれば参考にして下さいませ!
房総オルタナティブ的モーニングルーティーン
目次
すべての部屋の窓を全開にする
まず目覚めたら全ての部屋の窓を全開にします
朝イチの部屋には前日の夜に調理した匂いが残っていたり、なんとなくどんよりとした空気が漂っているもの
これは誰しもが感じたことのあることでしょうが、朝の空気は浄化されたような清々しさがあるものです
このフレッシュエアーを室内に取り込まないなんてもったいない!
窓を開けモーニングフレッシュエアーが部屋の中に入り込んでくると爽やかな気分になるものです
ストレッチ&10分瞑想をする
空気の入れ替えをしながらベッドの上で軽くストレッチをします
前屈をしたり、腕、首、肩の筋を伸ばしていくと、意識していなかったところが凝り固まっていたりするので、ゆっくりと伸ばして身体をほぐしていくと気分がスッキリしてきます
ストレッチが終わったら深く深呼吸して呼吸を整え瞑想に移ります
10分タイマーをセットしてから、目を閉じ呼吸に意識をむけていくだけ
雑念に意識が持っていかれていることに気づいたら、再び呼吸に意識を戻していくのを繰り返していきます
最初は瞑想って「どんな状態をよしとするのかわからない」でしょうが、だんだんとコツを掴んでくるものです
僕はMUSEというメディテーション用ヘッドバンドで脳波の状態を記録しながらやっていますが、ツールがなくても雑念が多い時と安定している時の差がわかるようになってきました
脳波計測の精度がどれくらいかは分かりませんが、メディテーション状態を客観的に把握できる数少ないガジェットです
瞑想をすると意識が「外」ではなく「内」に向かいます
極論を言えば、自分以外の世界との回線を遮断し、自分の内側に広がる世界に留まるような感じです
瞑想を続けていると、結果的に外側の世界(国家単位の話から仕事のこと、同僚、家族などの人間関係 etc)で繰り広げられる出来事を客観的に捉え、より本質的なところからものごとを見るようになってくると思います
余談ですが、瞑想していてると、東京でもいろんな種類の鳥たちの鳴き声が聞こえてくるということに気が付きました
その鳴き声の中を浮遊しているような感覚がまた心地よかったりするのです
ひとつだけ達成したいことを考える
瞑想が終わったらゆっくりと意識を戻していきます
そして「やりたいこと」「やるべきこと」の中からひとつだけ「今日絶対にやること」思い浮かべます
そして「今日はこれができたらOK!」
と設定します
仕事のことでも良いし、家事でも良いし、趣味のことでも良し
ちなみに僕が昨日決めた「今日やること」は「映画 DUNEをIMAX レーザー GTで観る」でした
結構いろんなことをやったはずなのに、夜になって振り返ってみると「あれ?今日1日 何やってたんだっけ・・・」と思うことはよくあります
でも朝イチで小さな目標を設定すると、その日にやったことを明確に記憶しているもので、1日が終わる時「今日はやりたいことができた!」と思えるのです
大袈裟に言えば「今日1日をちゃんと生き切った!」という達成感を得られるのです
朝イチでどんなに小さなことでも良いので、これを決めておくとその日の終わりの気分が変わってくるのです
ベッドメイキングをする
さて、そろそろベッドから離ますが、すぐに寝室を出ずベッドメイキングをします
朝起きたときの布団って生暖かい空気がこもっていてフレッシュな感じはしません
睡眠中、心身をリカバリーしているときに放出された「なにか」が温もりとして残っているような気がします
朝イチでベットを整えることで、夜間に放出されたものを払い落としリフレッシュさせるのです
寝る前にベッドメイキングをすると、せっかくのお休みモードが覚醒モードに変わってしまうし、寝る前にワサワサと布団を整えるとホコリが舞ってしまいます
窓を全開にしている朝のうちにベッドメイキングをしてしまえば、ホコリも窓から出ていくし、寝る時も気分良く床に着くことができるのです
部屋を掃除する
ベッドから出たら掃除を始めます
基本的にはハタキを使ってホコリを払い、床をほうきで掃き出し、ある程度まとまったら掃除機で吸い取るが基本
必要に応じて時々雑巾掛けをするときもあれば、ハタキだけで済ますこともあります
僕の場合、ロフト(寝床)、洗面、ダイニング、キッチン、リビング、トイレ、階段、玄関と進め、敷地と道路の落ち葉を集めるところまでがルーティーン
窓は網戸も開けて全開放しておくと、差し込んだ朝日の中を舞い上がったホコリがキラキラと外に流れ出ていくのが見えてスッキリした気分になります
30分もあれば終わる作業なので、1日を気分良く過ごしたければやるべきタスクです
最初は面倒ですがルーティーン化してしまえば楽なもの
ベッドメイキングも掃除もそうですが、部屋を整える行為は空間の細部にまで意識を巡らせることで「場の澱み」をなくすことでもあり、整った空間は視覚的にも美しいものです
掃除のやり方は以前紹介したのでご興味あればご参照ください!
シャワーを浴びてご飯を食べる
掃除で手が汚れたら、手洗いがてら洗面のシンクを掃除し、そのままお風呂へ
朝シャワーを浴びると、夜間に出た身体からの油分や掃除して付着したホコリなどが綺麗に洗い流されスッキリします
さて、シャワーを浴びてさっぱりしたら朝ごはんが待っています!
エネルギーチャージして1日が始まります!
時間がない!と急いで食べるのではなく、ゆっくり何度も噛んで、食べれることの喜びを味わい尽くしましょう!
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モーニングルーティーンをやることの意味
こうやって1日を始めるようなって2月経ちますが、今まで以上に「今やるべきこと」にフォーカスできるようになった感じがします
余計な雑念に囚われることなく、すぐに意思決定できたり、作業を行うスピードもグンと上がった気がします
書店に行くと「朝の習慣」「モーニングメソッド」など様々な「朝本」が出ていますが、カバーを見る限り「ビジネスを成功させる」とか「年収を上げる」とか「メンタルに効く」とか、なにかしら結果を得ることを目的に書かれたものが多いような印象を受けます
でも、モーニングルーティーンの本質的な意味は、外側に向かいがちな意識を内側に戻すためのもの
渦巻く雑念のノイズからしばし離れ、身体のコンディションに意識を巡らし、心の中に意識を集中する
遠い世界ではなく身の回りの世界に目を向ける
朝イチでこのリズムに乗っていけば、1日平穏に過ごすことができる
これがモーニングルーティーンの本質ではないかと思うのです
モーニングルーティーンを実行することで心身が整い自分が「やりたいこと」「やるべきこと」に気付き、行動し、集中できるようになる
そして結果的に「自分にとって満足いくもの」が得られる
それは外側から見た結果ではなく、あくまでも自分にとって満足できる結果であり、もしかしたら、それは外側の世界にも役に立つ結果につながっているかもしれない
というスタンスが正解なのだと思います
マスメディアの情報やSNSから離れることで心のノイズが減るのと同じように、朝イチの行動を変えることで周りに振り回されることなく1日を過ごせるようになるものです
モーニングルーティーン、オルタナティブな世界に足を踏み入れる習慣としては結構イケてます!