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2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生 高城剛

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僕のライフスタイルや思考に大いなるインスピレーションを与えている人物をひとりあげろと言われたら高城剛さんになるでしょう

房総に土地を買ってDIYで居住空間をつくったり、野菜を育てたり、ドローンで遊ぶようになったのは、僕の直感が「楽しそう!」と思わせたものですが、そのバックグラウンドには高城さんの影響があることは否めません

 

その高城剛さんの最新作が「2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生

この本は前編となる過去30年の歴史を振り返った「分断した世界」の続編で、これからの30年を様々なフューチャリストのインタビューを元に未来予測した内容になっています

 

アウトライン

太陽の黒点の動き2020年ごろから33年間にわたり小氷河期がやってくる可能性が高い

グローバリゼーションと新自由主義をベースにした現在の経済・社会システムとテクノロジーの進展をベースに考えていくと、米国の覇権は落ちていく。しかしそれに変わる覇権をとれる国家は存在しない

さらに、人口増加が、地球が賄える食料供給、水資源のキャパシティを超えていく

そして世界は一度分断し行き社会が不安定化していく

それらのクライシスに対峙した人類は、自ら生み出したテクノロジーをベースにHUMAN3.0へと進化し、世界統一政府、宇宙進出が進む可能性がある

 

最終章 2049年以降の世界、HUMAN3.0の誕生

この中で僕が最も興味を持ったのは最終章の「HUMAN3.0の誕生

高城氏は、ホモ・サピエンスがネアンデルタール人を押しのけ食物連鎖の頂点に立った10万年前をHUMAN1.0、気候変動による食糧危機からアフリカを脱した7万年をHUMAN2.0

そこから人類は、その世界から脱しなければならないほどの危機に直面してこなかった=進化する必要がなかったためHUMAN2.0のままでいたが、現在の地球は危機的な状況にあるのではないかと捉えています

そしてその危機を乗り越えるための進化を遂げる人類をHUMAN3.0と定義されています。

我々は直感的に「進化しなければならない」と、どこかで感じているのではないか。その進化は、脳的なものなのか、それとも身体的なものなのか、その両方なのか。

未来学者イアン・ピアソン氏のインタビューを引用します

90年代に私は、人間とマシンの結合進化を考えはじめ、当時の人類は、ゲノムを最適化していたので、「ホモ・オプティマス」(optimum=最適)は良い名前だとひらめきました。
これは、ゲノムの他にも、たんぱく質、ミトコンドリア、DNAなどを最適化し、人類を再デザインできるようになることを意味します。人間を最適化できれば、大人も子供も健康になり、癌を発症することもなくなり、より賢くなって、容姿もよくなって、非常にスポーティになると考えたのです。
次に、脳をマシン・モールド(鋳型)と結合し、液状化した小さな分子を、あなたの脳内のすべてのシノプシスに注入出来るのではないか、と考えました。その次はいよいよあなたの脳のレプリカを、ネットワーク上に作ります。現在、我々の脳の送信スピードは1秒間に、200メートル程度に過ぎません。シグナルは非常にゆっくり、神経を交差しています。これが、光ファイバーの中ならば1秒間に2億メートルのスピードですから、100万倍も高速の送信が可能で、IQも高められます。私はこれを、「ホモ・サイバネティカス」と呼びました。この進化の間、AIやロボティクス、スマートバクテリアは並行して発展します。それらと融合して、結果的に、私たちは「ホモ・マシーナス」になるのです

(中略)

2050年がスタート地点です。最初は裕福な人、有名人、政治家たちが、”永遠なる命””不死”を得ます。ある日、あなたは死にます。年を取りますからね。衝突事故でかもしれません。
ですが、あなたの思考の99%がすでにクラウドの中にあるなら、思考は続きます。肉体を失っても、アンドロイドを購入してクラウドにリンクすれば、あなたはあなたになれるのです。死んだ次の月曜日の朝もあなたは、何事もなかったかのように仕事に出かけられます。こうして生き続けるのです。電子的な不死の状態、しかも、前よりも良い状態で」。

しかし、高城氏は以下のように記しています

だからと言って、誰でもお金を支払えば手に入れられる交換パーツによる身体拡張や能力拡張ではなく、まず、現行の身体と精神性を徹底的に拡張した上で、テクノロジーを足さなければ、120%の能力は出せないだろう。
それゆえ、現行の精神性のまま、多額の金額を支払って拡張パーツを手に入れても、HUMAN2.5にしかならない。HUMAN3.0になるためには、先に徹底的に精神拡張を行わねばならないはずだ。要は、脳とインターネットにつながり、世界中のデータに瞬時にアクセスできるようになっても、大切な「直感」を得ることはいつまでもできない、と現在の情報化社会の問題と退屈さを理解している僕は考える。

 

 

高城氏のヴィジョンは、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の「ホモ・デウス」を読み終わってから、ずっと引っかかっていることに通じています

ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来

「ホモ・デウス」の後半では、人類 ホモ・サピエンスは自ら生み出したテクノロジーとサイエンスを駆使し、神の領域であった命をもコントロールするようになる可能性を示しています(ちなみにデウスは神という意味)

それは、内なるメッセージに耳を傾け、自分の本物の声を突き止め、困難をものともせずにその指示に従うことを目指す「人間至上主義」から、内なる声に耳を傾けるのではなく、その声を制御することを望む「テクノ至上主義」へ進展していく可能性の話

現在すでに起きている事象としては、プロザックなどの抗うつ剤は、自分内なる声を聞いているよりも早くそして高い精度で患者を幸福にしている。という事実があります

しかし、テクノ至上主義も最終的なジレンマは、意思決定をするのが人間であるということ。選択結果の不確実性を生む人間のジャッジはテクノ至上主義が求める結果を導き出すとは限りません

そこで登場するのが「データ教

データ教は、人間の生態や行動を収集したビッグデータからアルゴリズムが瞬時に導き出した最良と思われる結果を意思決定に使うようになるというもの

 

しかし「ホモ・デウス」の最後にも以下のような問いが提起されています

1.生き物は本当にアルゴリズムにすぎないのか?そして、生命は本当にデータ処理にすぎないのか?

2.知能と意識のどちらの方が価値があるのか?

3.意識は持たないものの高度な知識を備えたアルゴリズムが、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになったとき、社会や政治や日常生活はどうなるのか?

 

 

これらの未来予測は多少なりともテクノロジーを理解していれば、すでにその一部が現実化しており、起こりうる可能性が高いことに気付かされます

しかし、ここまでくると人間の意識というものはどうなっていくのでしょう?

判断することすら自分から切り離され、生命の根源的な目的である種の保存という概念をも超越し、永遠の命を得たとしたら、それはどのようなものなのでしょう?

今はテクノロジーが進化していく様を体験しながら、そういった状況をイマジネーションすることしかできません

しかし、そんなに遠くないどこかのタイミングで人類はアップグレードを迫られる可能性が高いような気がしています

この先、私たちは以下のような選択肢をもち、それらをハイブリッド的にチョイスをしていくのかもしれません

・肉体をテクノロジーを用いて拡張することで、物理的永遠の命を手にするのか?

・肉体という概念を離れ、インターネットの中に精神や思考、意識を移行させ生きていくのか?

・現状の肉体の呪縛からは離れずに、より高い精神的レイヤーで生きていくのか?

 

そして、これから起こりうる危機に備え、”いまできるアップグレード”は、より高い精神的レイヤーに向かうことなのでしょう

 

先日、鍼灸の先生と治療後にご飯をご一緒させていただいたときに、

人間が最終的に判断する力ってなんだと思う?

と聞かれ

インスピレーション、ですかね?

と答えたら

正解!

と仰っていました

 

高城氏も鍼灸の先生も「インスピレーション=直感」こそが大切といっています

僕の直感が正しければ彼らの言うことは信用できる!

よし、直感力を高めることを意識しよう!

 

 

 

余談も余談ですが「普通の生命体としての人類」と「アンドロイド化した人類」が共存した世界をイメージしていたら、あっ「銀河鉄道999」じゃん!って思いました。

松本零士さんのイマジネーションすごいな

そして改めて見たらメーテルはやっぱり素敵♡会いたい

外房線なら直線長いし999停まれるよね、迎えに来て(笑)

 

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