Soul Searchin' Alternative Life Books

ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来



2016年に出版され大ベストセラーとなった「サピエンス全史」。その続編にあたる「ホモ・デウス」。人類の進化の過程とこれからの方向性を示すエキサイティングな内容です。

ここ数ヶ月、僕自身に起きたスピリチュアルな変性意識体験と、これからドラスティックに変化していくテクノロジーの2つの要素が人類の未来にリンクしている気がしてなりません。

僕自身まだ答えを持っているわけではありませんが、今、僕が感じている感触をまとめてみました。

 

スピリチュアリストが目指すゴール

去年の夏ごろから”いわゆる”スピリチュアルな体験をしていますが、なぜ、このタイミングでこのようなことが起こったのか改めて思考を巡らせております。

スピリチュアリスト達の多くは、

魂は宇宙の存在であり、それぞれミッションを持ってこの世に生まれてくる。そして生まれてくる際、自分で肉体を選び取ると同時にミッションを忘れる。人間社会の中で様々な苦難を経験していくことで、自分の使命を思い出し、ミッションを遂行していくようになる。そして、肉体が滅びると再び宇宙に戻り、次のミッションを遂行するために生まれ変わる。

と言います。

このサイクルは仏教でいうところのカルマを昇華していく輪廻転成的でもあるし、大いなる宇宙はユダヤ、キリスト、イスラム的な「神」概念に通ずるものを感じます。

しかし、スピリチュアリスト達の多くは特定の宗教に属するわけでもなさそうです。彼らは宇宙の意思的なものや高次元の「なにか」と共鳴しているようです。

なぜそのようなスピリチュアリスト達が存在しているかというと、どうやら、地球人の波動を高次に向かって上昇させるためのようです。なぜなら地球の波動は低く、物事を捉えるには3次元が限界だからだそうです。
彼らが拠り所にする宇宙の意思的なものは高次であり、その周波数を上げていくことが目的なんだそうです。(一般的には11次元くらいまであるそうですが、さらに高次なものもあるようです)

ちなみにこのプロセスのことをアセンションと言うそうです。

 

なんのために波動を上げるのか?

 

様々なスピリチュアリストのポストを読んでいると、最終的には「愛に満ち溢れた調和のとれた世界」へ向かうためようです。

この活動の源を少し歴史を遡ってみてみると、60年代のフラワームーヴメント、ニューエイジから脈々と受け継がれるカウンターカルチャーに行き着きます。彼らが伝えていることは、Age of Aquarius(水瓶座の時代)になると宗教や政治、物質による「支配の時代」から個人や精神性、自己理解などの「解放の時代」になるということ。そして水瓶座の時代は2012年12月から始まっているといわれています。

 

アップグレードされた人類「ホモ・デウス」

イスラエルの人類史学者ユヴァル・ノア・ハラリが人類の「これまでの」進化の歴史を記した「サピエンス全史」。この続編ともいえる「ホモ・デウス」には人類の「この先の」進化の方向性が示されています。

前例のない水準の繁栄と健康と平和を確保した人類は、過去の記録や現在の価値観を考えると、次に不死と幸福と神性を標的とする可能性が高い。飢餓と疾病と暴力による死を減らすことができたので、今度は老化と死そのものさえ克服することに狙いを定めるだろう。人々を絶望的な苦境から救い出せたので、今度ははっきり幸せにすることを目標とするだろう。そして、人類を残忍な生存競争の次元より上まで引き上げることができたので、今度は人間を神にアップグレードし、ホモ・サピエンスをホモ・デウス(「デウス」は「神」の意)に変えることを目指すだろう

また、後半で登場するテクノ人間至上主義について以下のように記しています。

幸福や平和や繁栄、さらには永遠の命さえ約束するが、それは天上の存在の助けを借りて死後に実現するのではなく、テクノロジーの助けを借りてこの地上で実現するという。
(中略)
テクノ人間至上主義は私たちが知っているようなホモ・サピエンスはすでに歴史的役割を終え、将来はもう重要ではなくなるという考え方には同意するが、だからこそ私たちは、はるかに優れた人間モデルであるホモ・デウスを生み出すためにテクノロジーを使うべきだと結論する。ホモ・デウスは人間の本質的な特徴の一部を持ち続けるものの、意識を持たない最も高性能のアルゴリズムに対してさえ引けを取らずに済むような、アップグレードされた心身の能力も享受する。知能が意識から分離しつつあり、意識を持たない知能が急速に発展しているので、人間は、遅れをとりたくなければ、自分の頭脳を積極的にアップグレードしなくてはならない。

 

世界は既にアルゴリズム化に向かっている

私たちは、今、ビッグデータに行動履歴、SNSへのポストやリアクションした「いいね!」、生体データなど数多くの情報を受け渡しています。そしてそれをベースにしたAIアルゴリズムから情報を受け取っています。

そう、既に知能を切り出し始めているのです。

自分が何を好み、何が欲しいのかは、自分だけでなくGoogleやAmazonも知っているのです。そして近い将来、彼らは自分よりも自分のことをわかってくれる存在になっていくのです。それは、広告領域だけでなく、医療などの生体領域、社会インフラのコントロールにまで及ぶでしょう。

今はまだよちよち歩きですが、テクノロジーの進化のスピードはとてつもなく早くなっています。おそらく数年後には「知能の切り出し」をより実感できる状態になっているのでしょう。というか、その頃には当たり前になっている可能性が非常に高いのです。

もし、人間がそのような状態になったとしたら(おそらくそうなると僕は思っていますが)、残された「人間の本質的な特徴の一部」とはなんなのだろうか?

 

僕は、その裏で脈々と続くカウンターカルチャーのエッセンスが、鍵のひとつになっているように思えてならないのです。

 

2019年、僕のテーマは「この鍵を探すこと」。そのためにはもっと自分と繋がる必要がありそうです。

Soul Searchin’の旅はまだまだ続きます。

 

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