ゴールデンウィーク前半に丸亀、高松、牟礼を回った後、神戸に向かいジェフリー・バワ展を見に行ってきたのですが、少し時間があったので京都に立ち寄ってから東京に戻ることにしました

毎年4月〜5月ごろに京都の美術館、寺社、町家など複数の場所で開催される「KYOTOGRAPHIE」京都国際写真祭
京都に立ち寄った理由は1930年(昭和5年)に建てられた重信会館で開催されているフランスの写真家デュオイヴ・マルシャン&ロマ・メェッフェルによる展覧会「残されるもののかたち(The Shape of What Remains)」を見るため
デュオイヴ・マルシャン&ロマ・メェッフェルは大判カメラを用いて廃墟や崩れゆく建築物を撮影するフランス人の写真家ユニット

会場となる重信会館は、東本願寺の篤信門徒であった田代重右衛門氏によって建てられ、事務所として利用されていましたが、その後、2001年に閉館するまで大谷大学の学生寮として使われていました
アールデコとモダニズムがミックスした昭和モダンの建物の外観には蔦が絡まり、内側はほぼ閉館した当時の状態となっています
時が止まったような歴史的建造物の中に「廃墟」をテーマにした写真が溶け合う不思議な空間となっています
展示の構成は、かつて「自動車の街」として栄えながら衰退したデトロイトの劇場、ホテル、銀行、学校、長崎の軍艦島などリアルの廃墟の写真と、パリの街をAIで廃墟化した〈Les Ruines de Paris(パリの廃墟)〉シリーズとなっています
それでは早速館内へ!

エントランスから2階に昇る階段
昭和レトロモダンな雰囲気、素敵ですね!

1階はシアターになっており、デトロイトの写真がスライドで展開されていました

2階、3階は学生の寮がそのまま残されており各部屋に作品が展示されるスタイル

2001年に閉館されたときのまま時間が止まったような空間に展示される廃墟の写真



地下には長崎 軍艦島の写真が展示されています






3階には現在のパリの街をAIを使って廃墟化した写真

無数のバリエーションの中から選ばれたムーラン・ルージュの廃墟化写真




屋上に上がると京都タワー
こうやって写真を並べると、どこまでが建物で、どこからが作品なのかもわからなくなるほどのフュージョンされていますね
作品と会場のマッチングが最高の企画展でした!

「すべての人間は廃墟に秘めた魅力を感じる。この感情は、我々の本性の脆さや、破壊された建造物と我々の存在の儚さとの間に密接な共通点があることに由来する」
フランソワールネ・ド・シャトーブリアン「蓋の彼方からの回想』
この企画展で感じたことは、1800年代、ナポレオンの時代のフランス人作家 フランソワールネ・ド・シャトーブリアンの言葉に集約されています
余談ですが、お肉のシャトーブリアンは美食家でもあった彼が好んで食べた部位に由来するそうです
あぁ、神戸で牛肉食べてくればよかった(笑)
•会場: 重信会館(〒600-8092 京都市下京区中筋通東洞院東入十文字町36)
•アクセス: 地下鉄烏丸線「五条駅」5番出口から徒歩約7分
•会期: 2026年4月18日(土)〜5月17日(日)
•開館時間: 10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)
•入場料: 一般 ¥1,000/学生 ¥500(要学生証)
•公式サイト: KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 > YVES MARCHAND & ROMAIN MEFFRE「残されるもののかたち」