至るところで桜が花開き
繊細でありながら艶やかな光景が目に映る季節
淡い桜の隣では真紅の椿
地面に落ちた姿も また美しい
桜は散る、椿は落ちる
梅はこぼれる、牡丹はくずれる、菊は舞う
花の終わりの表現にも豊かさが隠れています
要所要所に自社仏閣が建てられ
木々や岩、清い水が奉られ
よくわからないけれども、なにものかの気配を感じる場所がある 日本という地
その地の中心に聳える霊峰は、まるでお社の屋根のよう
目に映るものの奥に潜むものは
時に光として
時に雲に姿を変えて目の前に現れてきてくれます
目に映るもの、その奥に潜むなにかを感じ取る感性
それが日本的なものを生み出しているのでしょう
夢とも、現とも、その境目が曖昧になるこの季節
目に映るものの奥の世界にすーっと入り込んでみる良いタイミングです!