昨日、竹炭焼きにいく途中で立ち寄ったコンビニで雑誌 POPEYEを立ち読みしていました
すっかり雑誌を買うこともなくなりましたが、インテリア系の特集があるとどんな感じかさらっと目を通しています
いま発売中のPOPEYEの特集は「シティボーイの部屋作り。」
最近はどの特集もピピっとくるものがなくそのままスルーしており、今回も買うつもりもなくぱらぱらとページをめくってたのですが、ふと目にとまる山小屋風の写真がありました
よくみると、なんとイタリアデザイン界の巨匠 ミケーレ・デ・ルッキ氏の別邸!
しかも本邦初公開とあります
ミラノ郊外にあるマジョーレ湖湖畔にあった野菜の保管庫を改装して居住空間に仕立て上げたもの
素敵です!
ミケーレ・デ・ルッキといえば、1981年にエットレ・ソットサスらとともにポストモダンを代表するデザイン集団「メンフィス」を立ち上げたメンバー
Photo by Zanone from Wikipedia
ポストモダンといえば、それまでのストイックになっていたデザインから一転、ポップでカラフル。過去のデザイン要素をリミックスした装飾的な側面があります
個人的には、ポストモダンの建築や家具はあまり好みではありませんが、デザイン界に一石を投じたことに間違いはありません
そんなミケーレ・デ・ルッキ氏の別邸はポストモダン的な要素からはかけ離れた、アーシーでヴィンテージでDIYなテイスト
現在、ミケーレ・デ・ルッキ氏はEARTH STATIONSというリサーチプロジェクトを自身が主催する建築スタジオAMDL CIRCLEで進められているようで、日本では神戸 六甲山にある旧六甲山ホテル 六甲山サイレンスリゾートの修復にそのコンセプトが活かされているようです
そして、デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITOで今年2021年7月17日〜8月9日まで「EARTH STATIONS by AMDL CIRCLE ミケーレ・デ・ルッキと未来を共有する建築」が開催されます
展示内容はメンフィス時代の家具やプロダクトから現在の「EARTH STATION」に至るまで、思索の変遷が見れるようです
これは面白そうだ!
表層的にエココンシャスを謳う建築家が多い中、あんな山小屋のようなところで思索を続けているミケーレ・デ・ルッキ氏
きっともっと深いところに建築やデザインへの源泉を持っているはずです
タイミングが合えば見に行ってみよう
ちなみに、房総オルタナティブデザインワークスのデスクランプはミケーレ・デ・ルッキ氏がデザインしたTolomeoを使っています!
POPEYE(ポパイ) 2021年 3月号 シティボーイの部屋作り。