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鴨川の養蜂家さんを訪ね、ミツバチの生態やはちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

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鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう


自然食品店 ゆふぞらさんから「鴨川の養蜂家さんを訪ねる企画を考えているのでどうですか?」とお誘いいただきました

はちみつ好きな僕としては嬉しいお誘い!

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

朝10:30に鴨川に集合し、山の中にある養蜂家さんのご自宅兼養蜂場に向かいました

コスモスが咲き乱れていて綺麗なところ

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

早速ミツバチの巣箱の解説をいただきました

基本構成は、手前側に出っ張っているスズメバチトラップ、そして巣箱 上下段の2パーツ、合計3パーツになっています

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

これは巣箱の中にいれる新品のハニカム

蜜蝋でできた製品が売られているそうです

ちなみに人工のハニカムを使うのはミツバチたちが巣を作る労力を減らし早くはちみつを溜めるためなんだそうです

てっきりこれもミツバチ達が作っているものだと思っていましたが人間製だったんですね

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

このハニカムを巣箱の中に入れると女王蜂がハニカムの中に卵を産みつけ、働き蜂たちが花を飛び回って蜜を集めてくるそうです

巣箱への入り口は手前側に空いた7mmの隙間。この隙間の上にはアルミ板が貼り付けられており、スズメバチがガリガリやって巣箱の中に入らない工夫がされていました

 

ミツバチ達は眠ることがないそうで、最盛期の夏場の働き蜂たちの寿命は1.5ヶ月程度(冬場は5ヶ月くらい)

なので、女王蜂は常に卵を産み労働力を作っているのですね

働き蜂は基本的にメスバチのみ

このハニカムの下部、ローヤルゼリーが溜まったところで育った1匹のメスバチが新女王蜂となり、旧女王蜂は巣を去っていくそうです

産みつけられた卵のうち、何割かがオスバチとなりますが仕事はせず、巣の中ではちみつを舐めながらぬくぬく過ごし、タイミングがきたら女王蜂と後尾し、その後は巣を追われてしまうそうです...

可哀想なオスたち...

全てのオスバチ達に村上龍の「すべての男は消耗品である」を捧げます(笑)

 

というのが基本的なミツバチの生態のようです

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こんな感じではちみつが溜まり、ハニカム1枚で2kgくらい採蜜出来るそうです

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上段の巣箱と下段の巣箱の間には小さな隙間が空いており、身体が少し大きい女王蜂は上段には行けないようになっています

上段に空のハニカムを入れておけば働き蜂たちがひたすらはちみつを溜め込んでいく仕組みになっているとのこと

何気にブラックな養蜂の世界(笑)

1匹の働き蜂が集められる蜜の量は0.5g程度なので、かなりサービス残業を強いているのでしょう!

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「冬蜂の死にどころなく歩きけり」と謳われたように、冬になるとミツバチ達は死んでしまうのかと思っていましたが、巣箱の中で越冬するそうです

その際にストックしたはちみつがなくならないよう、ミツバチ用の餌、砂糖水のようなものが売られているそうです(人が誤って飲まないようにブルーハワイに着色されています 笑)

この液体を手に持っているケースの注入し、巣箱の中に入れて置くとミツバチが集まってくるそうです(ミツバチが溺れないよう、割り箸を浮かして止まれるようにしておくのだとか)

もう、巣箱の仕組みだけでも奥深くて面白い!

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

続いて、ご自宅の中で春と夏に採れたはちみつをいただきながら、写真や動画でミツバチの生態や年間の流れを説明してもらいました

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

世界的にミツバチが減少していると言われていますが、要因は農薬のネオニコチノイドや10年ほど前から流行り始めたミツバチにつくダニ「ヘギイタダニ」なんだそうです

農薬の課題は

地域の農家さんとの連携が必要だし、

慣行農法のお陰で享受できていることもあるし、

一方で、ミツバチ達がいなくなってしまったら農作物の受粉がうまくできなくなるし、

と、いろいろ考えることはあるので一旦置いておき、養蜂家さんが行わなくてはいけないのがダニ対策

何種類か薬剤が出ているそうですがダニが耐性をつけてしまったりするらしく、こちらの養蜂家さんでは年1回程度の使用に留めているそうです

他にもスズメバチに襲われないようにしたり、女王蜂が巣箱を去ってしまったりとメンテナンスには労力と工夫が必要なようです

やってみたいけどきちんとお世話できないとダメそうですね...

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

いろいろと解説いただいた後、実際に稼働中の巣箱を見させていただきました

鴨川の養蜂家さんを訪ね、はちみつが出来るまでの工程を教えてもらう

越冬に向け蜜を集める働き蜂たちが巣箱周辺を飛び回っていました

お話を聞いたあとだと、働き蜂たちはホント健気だなぁという気分になります!

 

今回お伺いした養蜂家さんは個人でやられており、はちみつを売ったりしているわけではないそうです

もし業としてやるとなると、思考優位に傾き、安定した収穫量を確保するため規模を拡大したり、薬品を多様したりしてしまうのでしょう

でも、数年間続けて来られたご経験と体感でバランスを取りながら、結果的に良いものを作られている印象を受けました

道楽といえば道楽ですが、自然とこういったことを実践されている方々には魅力を感じてしまいます

そして本当に「いいな」と思うものはお金で買えるとは限らないということも改めて感じました

養蜂家の方には貴重なお時間を割いてお話をお聞かせいただけたこと、そして企画してお誘いいただけたゆふぞらさんに感謝です!

 

 

4月初旬の房総フィールド周辺

畑をやっていると、彼らのお陰で受粉が進んでいることを実感できます

単にタネを撒いて水をやれば野菜が出来るわけではなく、目に見えないところで彼らや他の虫や生物が動き回ることで、生命のサイクルが回り、野菜が採れたり、はちみつを頂けたり、その恩恵を受けながら私たちの生活が回っています

僕は自然保護活動家でもなんでもないですが、ここ数年、彼らと一緒に過ごしてきて自分がそのサイクルの中にいることは体感できています

地球環境がどうのこうの前に、まずは彼らの存在を意識し上手に付き合えるよう工夫しながら行動することの方が大切で、ビニール袋を有料化したところで本質的な課題解決にはならないのです(どーせあんなの利権が絡んだ話なんでしょ)

そのサイクルが回らないと「自分が生きていけない」ということが腹落ちしない限り、聞こえの良い、もっともらしい話に無自覚に同意してやった気になるだけ

目の前に広がる世界にちょっと目を向けるだけで直感的にわかることだと思うんだけどね

と、種の存続が危ぶまれていながら、健気に働くミツバチ達を見て、いろいろ思っちゃうわけでした

まっ、僕は僕でやれることを淡々とやるだけですけど!

 

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