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大西つねきさん 岡本よりたかさん 中島デコさんトークイベント「経済×自給自足ってどうなんでしょー?」@ブラウンズフィールド

大西つねきさん 岡本よりたかさん 中島デコさんトークイベント「経済×自給自足ってどうなんでしょー?」@ブラウンズフィールド


10年前、房総に土地を買い、自宅のある東京と房総を行き来しながらDIYで小屋を建て、ソーラーパネル1枚で電気を自給し、休みの日に無農薬無肥料で野菜を作る生活を続けています

どうしてこのライフスタイルを目指すようになったのかは、いくつかの要素が絡み合っていますが、そのいくつかの要素の中に通奏低音的に流れているものは「お金がないと生活が成り立たない」ということに対する漠然とした不安があったのだと思います

そして「労働」と「消費」の間に「お金」という媒介物が入ることで、「買ったもの」と「働いて得たもの」の間に繋がりが感じられないことへの居心地の悪さみたいなものもあったのだと思います

そういった潜在的に感じてきた不安や居心地の悪さを解消するために、ある意味、本能的に自給自足的なライフスタイルを選択したといったというのが一番しっくりきています

あれから10年経ったいま感じていることは、自分の力で生活のある程度の部分はカバーできているという安心感

もちろん、自然の力を借りているし、周囲に助けられることがベースとしてありますが、自分の手を動かしながら、ダイレクト成果を得られることはなによりも楽しい!

生きることへの本質的な部分に近づくにつれ、自然との繋がりを体感を持って感じられたり、この社会システムが孕んでいる問題などがよく見えるようになってきました

 

 

今日、いすみのブラウンズフィールドで行われた大西つねきさん、岡本よりたかさん、中島デコさんのトークイベントに行ってきました

トークイベントのテーマは

大西つねきさん 岡本よりたかさん 中島デコさんトークイベント「経済×自給自足ってどうなんでしょー?」@ブラウンズフィールド

 

「経済×自給自足ってどうなんでしょー?」

 

東京で仕事をしてお金を得ること、房総で野良仕事して食べ物を得ること

お金を得る労働」と「生活の糧を得る労働

この2つの世界を行ききしている僕にとってぴったりのテーマじゃないですか!

 

今年の春、新型コロナウイルスの情報を探しているとき、たまたまYouTubeのレコメンドに引っ掛かったのが政治家 大西つねきさんの動画

仰られていることは、政治的なこと以外にも、ものごとの捉え方、個々人の生き方など多岐にわたり、どれも至極真っ当で、わかりやすく腹落ちできる内容でした

その動画の冒頭で「さっき房総から戻ってきたばかりなんですよ」と仰っていて、あとで調べてみたら いすみのブラウンズフィールドでお話し会をされていたようです

大西つねきさん 岡本よりたかさん 中島デコさんトークイベント「経済×自給自足ってどうなんでしょー?」@ブラウンズフィールド

ブランウンズフィールドには何回かお邪魔したこともあり「あぁ、繋がった!」といった気分!

大西つねきさん 岡本よりたかさん 中島デコさんトークイベント「経済×自給自足ってどうなんでしょー?」@ブラウンズフィールド

そしてついにトークイベントに参加させていただくことができました!

大西つねきさんは、元JPモルガン為替ディーラーで政治家。お金のプロであり、国家レベルから個人レベルまで、一貫したヴィジョンを持つ稀有な政治家(ちなみに次期衆議院選挙に神奈川4区から出馬されるそうです)

大西つねきYouTubeチャンネル
大西つねきオフィシャル

 

岡本よりたかさんは、無肥料栽培の農業を営み、「たねのがっこう」という社団法人を主宰し自給自足な生活を提唱されています。ブラウンズフィールドでも「無肥料栽培連続セミナー合宿」を開催されています

たねのがっこう

 

中島デコさんは、マクロビオティックの料理研究家で、20年前に房総 いすみに引っ越し、ブラウンズフィールドという自然と共に生きることを体験できる拠点を提供されています

ブラウンズフィールド

よりたかさんとデコさんが自然に寄り添った暮らしをベースにお金に依存しない生き方の話をされつつ、つねきさんが金融や政治といった社会システムを変えることで個々人が自立し新たなる価値を創造していくことを仰っていました

ボトムアップのアプローチトップダウンのアプローチ

それぞれ立場の異なる御三方ですが、通じているところは、

自分の人生を他者や組織やシステムといった外部に預けない

といったことだったように思えます

 

2時間近いトークの中、ようやく腹落ちしたのが

お金の総量を増やすことで、相対的にお金が持つ価値を低下させるということ

以前からYouTubeで繰り返し仰っていましたが、ようやくピンときました
僕ではうまく説明できないので下の動画あたりから辿ってみてください!

お金の総量が増えると、給与水準が上がるのか、ベーシックインカム的なものが導入されるのかはわかりませんが、いずれにせよ、自由に使えるお金が増えます

一方でいくらお金を持っていたとしても、皆が生活に困らない+αくらいのお金を得られると、お金の価値自体が下がっていきます

自由に使えるお金が増えたら、ちょっと高くて無肥料無農薬で作った野菜を買ったりすれば、身体にもいいし、それが同じ地域の人が作ったものであれば、域内でお金が回っていきます

さらに、個人がどんどん自立していき、その人の感性と技術を駆使して造ったものなどは、いくらお金を積んでも買えないものになっていくかもしれません

この辺がトップダウンとボトムアップで進んできたものがクロスするポイントになるのかもしれません

ブロックチェーンを使って使用目的を限定したお金を配るとか、有効期限のあるお金を発行するとか、前提を取っ払たアイデアは今までのお金のあり方を変える可能性があって面白かったです

素敵なスペースで有意義な時間を過ごさせていただきました!

御三方、ありがとうございました

 

 

いままさに僕がモヤモヤしていることのひとつがお金のこと

正直お金はもっと欲しい

小さな話では新しい撮影機材をバンバン試してみたいし、大きな話では湯水の如くお金をかけて衣食住が自立できる空間を造ってみたい

一方で意味を感じられない仕事はしたくないし、お金のために仕事するといったマインドは完全に無くしてしまいたいとも思います

大西つねきさん 岡本よりたかさん 中島デコさんトークイベント「経済×自給自足ってどうなんでしょー?」@ブラウンズフィールド

これは岡本よりたかさんがブランズフィールドで開催している「無肥料栽培連続セミナー合宿」の畑

畝が丸くなっておりセンターにピラミッドみたいなポールが立っています

畝を丸くするのは、まっすぐ進むもぐら対策であり、風の流れ的にも良いそうです

こういった自然と共存する畑と、とびっきり快適な居住空間があったら最高だと思いません?!

 

そうだ、もっとイマジネーションを広げないと現実化しないよな

お金は後からついて来るからね!

 

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