小屋 A Life in Boso

小屋と家の違いと房総フィールドでの長期ステイを考える

小屋と家の違いとこれからの房総フィールドを考える


今日は小屋にこもって仕事をしていました

天気が良かったので野良仕事したかったのですが、打ち合わせが2つ入り、締め切りの近い案件があったので集中して作業しておりました

 

会議が全てオンラインになり対面での打ち合わせがなくなったので、東京にいる意味が薄れ、2月ごろから小屋で過ごす時間が増えてきています

幸いにもPCとネットワークがあればできる仕事なので、MacBook Pro13”とモバイルルータをバックパックに入れておけば、場所にとらわれず仕事ができてしまいます

(余談)
セルラーモデルのiPad miniと折り畳み式キーボードのコンビネーションであればもっとコンパクトにワークスペースを持ち運ぶことができますが、どうしてもPCでないと作業できないものもあるんです。近い将来、Mac OSとiOSが統合するでしょうが、そうなると持ち歩くデバイスが変わってくるんでしょうね。今のAppleに期待することはこれくらいか?!

 

仕事以外で東京で過ごす意味が薄れているうえ、仕事もネットでできてしまうなら、ずっと小屋で過ごせば良いじゃん?と思うかもしれませんが、いくつか課題もあるのです

 

ひとつ目の課題は設備の問題

小屋にはカートリッジのガスコンロと煮炊きができる石油ストーブがありますが、ほとんど料理をすることはありません。食べ物はレトルトや東京自宅で数日分の調理したものを持ち込んでいます

小屋で料理しない最大の理由は水場がないこと

今年3月に雨水タンクからポンプで水を引っ張りシンクをDIYしたものの、この時期、外で調理するのはまだ寒いし、お湯が出ないので油物を洗うのが大変なのです

トイレはコンポストトイレを作ったので問題ありませんが、お風呂がありません。以前、アウトドアシャワーを作ったものの、これもお湯が出ないので使えるのは真夏のみ

しかも野良仕事で身体を動かしたあとだと、湯船に浸かりたくなるもので、夏場であっても近場の温泉に向かってしまいます

やはり湯船の存在は大きい!

インドアのちゃんとしたキッチン、寛げる大きなお風呂、そして、ドロドロになった服を洗う洗濯機があれば、ステイする期間を延ばすことができるのかもしれません

 

そして、もうひとつの課題は、空間の広さと安心感

数日間、小屋で過ごして東京自宅に戻ったときの感覚は、数週間旅行に行って戻ってきたときの感覚に近いです

どことなく、ほっとするというか、安全な空間に戻ってきたという感覚になります

この小屋はDIYで作りましたが、2x4のキットハウスなので作りはしっかりしており、基本的な構造は普通住宅と同じ。断熱処理もしてあるので快適ではあります

しかし、6畳1間の空間に長時間いると圧迫感を感じてきます

玄関もなくドアを開ければすぐ外だし、鳥や虫たち気配を感じるし、屋根を叩く雨音も大きい

空間の狭さと、外とのダイレクト感は普通の家に比べると圧倒的に高く、どちらかというとガッチリしたテントに入っている感じに近いです

この外とダイレクトに繋がっている感覚も素敵ではあるのですが、快適な住空間での生活に慣れていると、否が応でも外の状況にセンシティブになってしまいます

その昔、人類が洞窟に身を隠して生活していた時の感覚に近いのかもしれません

 

こういった不便さの中で工夫していくことこそが小屋生活の魅力

であったりするし、そういったことが好きだったりしますが、今の状況が長期化していくとなると、いろいろなオプションを考えて行かなくてはいけません

 

 

ウイルスの感染リスクは人が多い都市部の方が高いのは当然といえば当然ですが、それ以上に怖いのは、これから情勢が不安定になってきた時の人の動きです

トイレットペーパーに始まり、食料やマスクに殺到する状況を見ていても分かる通り、何かが起きた時の人の動きは予想がつかず、時に恐怖を覚えることもあるでしょう

人の数が多ければ想定外の動きをする人の割合も増えてくるし、不安心理が伝搬しやすくなり、同調圧力も高まりやすくなります

人が密集して暮らすことのメリットもあるでしょうが、一方でリスクも孕んでいるのです

となると人口の密集度が低い田舎の方がリスク回避の面では有利になります

さらに食べ物を生産できる土地があるという安心感こそが、田舎の最大のメリット

 

そう考えると、もっと長期間、ここ房総フィールドにステイできるよう工夫をしていかなくてはと思っています

今の住環境で、気合と根性でこの長期戦を乗り切るには無理がある

キッチンと風呂を作るか?!

近くに賃貸を借りるか?!

ついに母屋を建てるのか?!

 

そして、原油価格の動き、産油国の動きも気になる要素

田舎で快適に生活するにはクルマは必要不可欠

すでに再三シミュレーションしていますが、自給できるエネルギーで動かせるEVと発電システムを本格的に検討する必要が出てくるかもしれません

 

お金の価値、紙幣の価値すらどうなっていくのかわからない現在、

なにに自分の時間を使い、なにに資金を投入していくのか

を考える必要があるのだと思います

 

といいつつ、いままでと同じようにインスピレーションに従って動くんだろうなぁ(笑)

自分の意思でどうこうしようとすると無理が出てくる

必要なものは必要なタイミングで降りてくるものです

行動を起こさせる情報が入ってきたり、自分の気持ちが100%になったり、誰かから声をかけられたり、気がついたらお金が溜まっていたり

 

ほら、僕がどうこうしなくても、いつか望んでいた通り、会議が全てオンラインになって小屋で仕事できるようになったでしょ!

 

さて、残りの仕事を片付けるか...

 

明日は野良仕事三昧にするぞ!

 

-小屋, A Life in Boso

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