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冬場の停電時にあると役立ったものと、LiFePO(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリー電圧降下の対応状況と考えられる要因



先々週末に小屋のソーラー発電で使っているLiFePO(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーが電圧降下を起こしました

昨年2022年 春に鉛のディープサイクルバッテリーから200AのLiFePoバッテリーに換装して以来初の電圧降下

電圧降下を起こすと小屋で電気を使えなくなるということです

 

LiFePO(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリー電圧降下の対応状況と考えられる要因

ソーラー発電用バッテリーを鉛からLiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーにリプレイス ACdeclo ディープサイクルバッテリーVoyager M31MF から Ampere Time LiFePO4 12V 200Ahへ

最初に電圧降下を起こしたのが東京に戻る日だったので、数日放置すれば100Wソーラーパネルから給電されフル充電状態になるはず。と思い、インバーターの電源をOFFにした状態で約10日間放置

今週末に房総に戻ってきて電圧をチェックしたところ11.2Vの表示

フル充電であれば13V付近となるはずなのでまともに充電されていなかったということです

小屋のソーラー発電システムにバッテリーチェッカーを導入、ガーデンシンクメンテナンス リボス タヤエクステリアを塗布

インバーターをONにしてみると、すぐに10V付近まで電圧降下したのでこの日は諦め電源をOFFにしました

つまり、オフグリッドの房総の小屋は再び停電状態になったということ

 

原因はまだ不明ですが、メーカーに問い合わせたところ

・バッテリーをインバーター、電化製品から外して満充電させる
・満充電してから3時間以上を静置させた後の電圧は13.33V以上であれば、バッテリーがしっかり満充電されていることになる

で対処してみてください、とのことでした

次回行ったとき バッテリーを東京自宅に持ち帰り商用電源で充電してみることにしますか...

 

でも、インバーターOFFにして10日間、比較的晴れの日が続いていたので本来はフル充電に近い状態のはず

となると、残る可能性は2つ

ひとつは気温。リチウムイオンは低温に弱いのです。確かにドローンのバッテリーって冬場はあっという間になくなりますしね

改めてメーカーのスペック表をみると「充電:0°C−50°C;放電:−20°C−60°C」とあります

とはいえ放置していた10日間(ソーラーパネルで充電していた期間)で0度を下回った日はほとんどなかったはずなんだよなぁ...

小屋のソーラー発電システムにバッテリーチェッカーを導入、ガーデンシンクメンテナンス リボス タヤエクステリアを塗布

もうひとつの可能性は充電状態を見るSoC(State of Charge)の校正がおかしい+電力の入出力を管理するBMS(Battery Management System)が正常に動作していない

簡易的なバッテリーチェッカーだとバッテリーはフルになっているのに出力が11.8Vしか出ていません(10.2V→11.8Vになっているのはソーラーパネルから給電された状態なので少し回復しているということ)

つまりフル充電状態なのに、バッテリー内部の保護機能が空に近いと誤認し出力を抑えている可能性があるということです

このこともメーカーに伝えたところ「シャント付き」のモニターでないと精確な値は出ないとのことで現時点では判断材料にならなそう(ちなみに取り付けたのはシャントなしの製品)

ということで、次回、東京に持ち帰り商用電源での充電を試みてみることにします

いやぁ、LiPoバッテリーってマネジメントが面倒ですね... アナログな鉛が懐かしい(笑)

 

冬場の停電時にあると役立ったもの USB充電できる照明と電源不要の石油ストーブなど

さて、大寒を越えて寒さがます季節がやってまいりました

この季節に停電状態で一晩小屋で過ごすのは初めての経験

ここ房総フィールドはオフグリッドなので、外部システムに依存しようと思っても出来ません

そういう環境で定期的に過ごしているので、モノを選ぶときにも極力自分でコントロールできる範囲のものを選ぶようになり、必然的にサバイバル能力が身についています!

今回のオフグリッド停電であって良かった!と思えるモノがいくつかあるのでご紹介致します

ポイントは、当たり前といえば当たり前ですが、コンセントに繋がなくても稼働する生活機器

もし、寒い冬の季節、いまお住まいの家で停電になったことを想像してみてください

停電になると、照明はもちろん、エアコンもファンヒーターも、ガスもIHも、冷蔵庫も使えません

大容量のモバイルバッテリーと小型ソーラーパネル

スマートフォンやPCなどのデジタルデバイスは当然ながらバッテリ内蔵

これらは比較的消費電力が小さいので一晩程度であれば余裕ですが、いざという時にモバイルバッテリーがあると安心です

最近はPC、スマホ以外にもUSB充電できる機器が増えてきているので、一つ持っているだけでも心強いものです

持ち運ぶ頻度が低ければ容量が大きい20000mAhくらいのもので、USB-A / USB-Cそれぞれのポートがついたものが良いですね

こちらはUSB-AとCそれぞれ1ポート付いて、60W出力できパススルー(バッテリーを充電しながら使用できる)機能も付いています

日常的に持ち運ぶには躊躇する重さですが、60W出るのでノートPCの充電も余裕でこなせてしまいます

災害時に回線が繋がるかはわかりませんが、このご時世、情報収集やコミュニケーション手段としてスマートフォンは欠かせません

バッテリー切れでビクビクするより、充電できるという安心感を手元に置いておくだけでも気持ちに余裕が出るものです

さらに、モバイルデバイスを充電できる小型ソーラーパネルがあれば電力自給もできちゃいます。20W〜30Wのパネルであれば、20000mAhバッテリーを2日くらいかけて充電できますね

 

バッテリー内蔵USB充電できる照明

停電が起きても灯りがあるのとないのとでは気分がだいぶ変わります

このライトは30cmほどのバー状のもので、寒色・中間色・暖色が選べます

明るさは本を読んだりする程度であれば十分

背面がマグネットになっており、付属の金属プレートを天井等に両面テープで固定、もしくは、ネジ留めすれば着脱可能で取り付けられます

人感センサーも付いているので、小屋の入り口とコンポストトイレの照明にも使っています

充電はUSB-C、3時間充電で5時間ほど使えます

最近この小型懐中電灯を愛用しています

小指程度のサイズですがとてつもなく明るいです!

普通の懐中電灯としても使えるし、夜間に田舎道を歩く時にぶら下げておけば、歩行者用テールライトにもなります!

なお、こちらもUSB-Cで充電です

電源不要の石油ストーブ

最近の住宅の暖房はエアコンが多いですよね。石油ストーブがあってもファンヒーター式がほとんど

つまり、停電が起こったら暖をとることができなくなるということ

これはかなりキツイ

今回の停電で一番活躍してくれたのが電源不要の石油ストーブ

この手のストーブであれば煮炊きもできるので、お湯を沸かして温かい物を飲むこともできます

電源不要の石油ストーブは「対流式」と「反射式」の2パターンあり、いずれかを持っていると冬場の停電時に活躍してくれます

 

対流式石油ストーブ

対流式石油ストーブといえばアラジン

ヴィンテージ感溢れてかっこいいですが、現時点で¥66,000とちょっと値がはります

コロナやトヨトミの小型の対流式石油ストーブなら半値くらいで入手できます。デザインもそれなりにスタイリッシュ!
ちなみに、小屋で使っているストーブはフジカハイペット。基本的に直販のみで現時点では売り切れです

 

反射式石油ストーブ

対流式はどちらかというと部屋の真ん中に置くイメージですが、壁側につけるのであれば反射式が良いでしょう

昭和世代だと実家に一台はあったタイプですね

最近はかなり小型のものもあるようで、普段使いしながら冬場の停電対策用に持っておくのもありですね

色々みていたらオリーブグリーンのかっこいいのも見つけちゃいました!

東京自宅に煮炊きができる石油ストーブないから買ってしまおうか?!直販は完売しており、大手ECサイトだと倍近い値が付いてますが...)

 

カセットコンロとボンベ

一般家庭のキッチンはIHかガスコンロ

乾電池式のガスコンロであれば停電時も使えますが、100V電源のものも多いです

となると、ご飯が作れない...

そんな時にありがたみを感じるのがカセットコンロ

小屋で使っているのは風に強く、火力も強いイワタニの「タフまる」

タフまるであれば外で調理する時も安定して使えます

カセットボンベもある程度本数を備蓄しておくのも忘れずに!

 

ポータブル電源とソーラーパネル

停電しても極力普段通りの生活を維持したいのであれば、やっぱりポータブル電源(通称 ポタ電)+自家発電用ソーラーパネルですね

ソーラーパネルの下にコンクリート平板を敷く+小豆の豆取り

ある程度容量のある製品であれば、洗濯機、電子レンジ、ドライヤーなども使えます

ちなみに昨年12月に導入したEcoFlow DELTA2(1024Wh)であれば1000Wを超える消費電力の高い家電製品でも1回の充電で2〜3回使用できます

今回、小屋のソーラーシステムがダウンした時にDELTA2を活用したかったのですが、よりによってこちらも不具合を起こしておりパフォーマンスを最大限発揮できませんでした

不具合の原因は、充電状態を見るSoC(State of Charge)の校正。100%充電されているにも関わらず、インジケーターが30%前後になっておりました

ただいま強制全放電→ACフル充電を2サイクルまわしてリセット中

おそらくこれで復帰できそうです。ふぅ

 

コンポストトイレ

トイレは停電時にも使えるもののひとつですが、最近のタンクレストイレだと電磁弁が入っており電気が来ないと水が流れないようです

コンポストトイレメンテナンス ピートモスの入れ替え

小屋で使っているトイレは生ごみ処理機を改造して作ったコンポストトイレ

当然電気不要、水不要

実際に使ってみると、大は数日でなくなるし、臭いの原因となる小は分けて排出しているので、驚くほど臭いません

房総フールドデベロプメント 生ごみ処理機 自然にカエルをベースにコンポストトイレを自作

作るのに一手間かかりますが、災害時にあると便利なアイテムのひとつですね

 

 

といった感じであげればキリがないですが最低限、灯りと暖房さえ確保できればなんとか乗り切れると思います

たった1日でしたが電気のない環境で過ごしてみると、普段どれだけ電気に依存した生活をしているか身にしみてわかりました

東京電力は6月から平均28%の値上げをするそうですが、そろそろ本格的に自衛策を考えないといけなくなってきましたね

理想的には睦沢町のようにエネルギーを地域で自治できるようになれば良いのですが、外部に頼っていてもいつ実現できるかわかりません

まずは自分を護ることからスタートです!

 

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