蒸気機関車というとD51(デゴイチ)やC62(シロクニ)をイメージしますが、国内で製造されるようになる前までは英国や米国から輸入した機関車を使っていました
この機関車は、明治18年 北海道開拓で米国から輸入された「しづか号」
木製のカウキャッチャー(牛避け)、火の粉どめに設置された大型の煙突(ダイヤモンドスタック)、大きなベルがウェスタンな感じでディズニーランドで走ってそうなデザイン
「しづか号」は1884年にアメリカ ペンシルベニア ピッツバーグにあるH.K.ポーター社で製造され翌年北海道 小樽の手宮に陸揚げされたそうです
ということは今年で140歳ということですね!
明治時代、開拓中の北海道で活躍した同型の蒸気機関車は「義経号」「弁慶号」があり、それぞれ京都、埼玉の鉄道博物館で保存されています
「静号」は1917年に室蘭の日本製鋼所で活躍したあと手宮に戻り、その後はこの地を離れることなく、現在「小樽市総合博物館」となった小樽の機関車庫で過ごされております
ボイラーから張り巡らされたパイプ、至る所に設置されているバルブ、人の手で一つ一つ組み上げられた外燃機関は、まるで生物のようですね
子供の頃、夏休みになると祖父母が住んでいた小樽に遊びにきていましたが、ここ手宮にもよくきていました
「しづか号」に再会したのは数十年ぶり
当時はこんな施設もなく機関車庫に放置されていた記憶があります
夏場は屋外に展示されている車両も見ることができますが、冬季はブルーシートに覆われていました
手宮機関区の象徴的な遺構であるターンテーブルと機関車庫も閉鎖されています
たしか「しづか号」はこの煉瓦造りの機関車庫に格納されていたような気がしますが記憶違いかな?
石炭車に石炭が数個 残っていたのを覚えています
小樽総合博物館の入場券は昔ながらの切符デザイン
どうせならハサミ入れてくれたらいいのにね!