iPhone7で35mmジャックが廃止されてからはや10年
もはやBluetooth経由で音楽を聴くのが当たり前になっています
僕も普段はAirPods Pro2を愛用しております
Apple製品とのシームレスな連携はさることながら、ノイズキャンセリングも空間オーディオの立体的なサウンドも特に不満はありません
ただ音楽を聴くときはちょっと物足りない
イヤピースを変えたりして改善を試みてきましたがやはり限界があります
「音の良さ」の感じ方は、聴く音楽のジャンルや好みもあるでしょうが、そもそもiPhoneの音質はAndroidと比べると落ちるのです
iPhoneとAndroidのBluetoothコーデックの違い
iPhoneで採用されているBluetoothコーデックはAACというものでサンプリング周波数48kHz/16bit/320kbps。一般的にCDより少し劣ると言われています
一方、AndroidではaptX(アプトエックス)系が採用されています
aptXにはいくつか派生がありますが、aptX/aptX LLは48kHz/16bit/384kbpsで、iPhoneのAACより音が良いと言われています
aptX adaptiveは96kHz/24bit/620kbpsになり、Sonyが開発したLDAC 96kHz/24bit/最大990kbpsと並んでハイレゾ相当の音が楽しめます
aptXはQualcommが開発した技術でスマートフォン側、イヤフォン・ヘッドフォン側にもQualcommのチップがないと利用できません
Apple製品は自社製チップで固めているためaptX系は利用出来ず、選択肢はAACのみになるのです
iPhoneでaptX/LDACを使えるようにするトランスミッター「Questyle QCC Dongle Pro」
先日、ネットをうろうろしていたらQuestyleという中国の会社からaptX/LDACトランスミッター「Questyle QCC Dongle Pro」なるものがでているのを発見
トランスミッターの中にQualcommのチップSnapDragon Soundが入っており、aptX/LDACに対応しているイヤフォン・ヘッドフォンと専用アプリ経由で通信するもの
これがあればiPhoneでもaptX/LDACが使えるようになります!
しかもApple公認、MFiを取得!(あの会社、こういうの嫌がりそうなのにね 笑)
この辺りの開発ストーリーはAV WatchのQuestyle王社長のインタビュー記事が面白いです!
使い方はiPhoneのUSB-Cジャックにトランスミッターを差し込み専用アプリでイアフォン・ヘッドフォンとペアリングするだけ
トランスミッターの消費電力も気にならず、一度設定してしまえばほぼストレスなく使えます
さて、音質の方はというと…
僕はaptX Adaptive対応のBowers & Wilkins Px8を使っていますが、iPhoneデフォルトのAACとは格段の差!
音に詳しいわけではないですが、音圧が強く、解像感、臨場感が圧倒に違います
こんなにちっこいのにお値段9,900円ですが、それを遥かに上回る価値を感じるアイテム!
Appleエコシステムの中でぬくぬくしていると気が付かないことがいっぱいありますねぇ
*ちなみにAppleのAirPods系にはQualcommチップが入っていないのでaptX系イアフォン・ヘッドフォンがないと意味ありません。ご注意を!
エレガントなBluetoothヘッドフォン「Bowers & Wilkins Px8」
余談ですが、僕が使っているヘッドフォンBowers & Wilkins Px8、かっこよくないですか?!
家電量販店でApple AirPods Max、Sony WH-1000XM6、Bose QuietComfort Ultraなどと聞き比べてみたとき、最初はちょっと物足りないかな?と思いましたが、ジャズからエレクトロ系までいろんなジャンルの音楽で比べてみると1番ナチュラルな質感でありながら音に厚みがあり、臨場感も抜群
USB-DACを内蔵しているのでPCやスマホと有線(USB)で繋ぐとさらに迫力UPします
アルミ製のアーム、ナッパレザーのイヤーパッド、職人技を感じる高級感ある素材とデザインも他メーカーを圧倒しています
そしてカラバリに僕の大好きなタンレザーのカラーコンビネーションがあるのも最高です!
一昨日くらいに後継機Bowers & Wilkins Px8 S2が出ましたがカラートーンが無難で、僕は初代のほうが圧倒的にかっこいいと思います!
Px8 S2はaptX Losslessに対応しているのはちょっと羨ましいけど。どんな感じなんだろ?