母親から「キッチンの扉の蝶番が壊れたみたい」とLINEが入りました
いつもであれば「ふ〜ん、自分で直せば?」と(ボケ防止策の一環で)突き放すところですが(笑)、流石に蝶番を直すのはむずいか!と思い仕事が終わってから実家に向かいました
実家のシステムキッチンは推定35年くらい前のナショナル製
パナソニックではなく、いまはなきナショナルです!
問題の箇所は写真正面の角の把手がついている扉
開けてみると確かにグラグラします
しかし、年季入ってますな(笑)
収納の壁面についているネジを外し、扉を取り外します
問題の箇所はここ
金属が疲労して破断してしまったようです
まぁ、よく推定35年ももったものです
早速型番を調べてみます
使用されていたスライドヒンジはムラコシ精工 P630ZB
ネットで調べてみたら案の定 廃盤商品
ムラコシ精工のサイトで代替品を調べられるのかと思ったら、メールで問い合わせをしないとダメそう
んなのめんどくさい!ネットで調べられるようにしてくれ!
ひとまず現物からわかることは、扉に掘られたカップ径が35mmであること、収納側のネジ幅が43mm、扉側が30mm、全かぶせタイプ
余談ですが、スライドヒンジのパターンは扉側に掘られたカップ径が「26mm」「35mm」「40mm」が一般的
そして扉を閉めた時に収納側の側板を全部覆う「全かぶせ」、側板の半分くらいを覆う「半かぶせ」、扉が側板の内側に入る「インセット」の3パターンがあります
このへんの知識は沖縄リノベでキッチン扉をDIYした時に学びました
経験が活かされております!
近くのホームセンターに向かい似たようなスライドヒンジをゲット
なお、壊れたヒンジは1つですが、蝶番を交換する際は上下同じものを付け直さないとダメなので2個セットにしております
よくよくみたら、これ、沖縄リノベで使ったやつと同じだ!
左が新品のスライドヒンジ「WAKI NS-3550」
右が元々ついていた「ムラコシ精工 P630ZB」
昔のスライドヒンジ(右)は収納の側面と扉側それぞれにビス穴がありパーツが一体になっていますが、最近のもの(左)は収納の側面にベースプレートを取り付け、扉側に付けたスライドヒンジをワンタッチで着脱できるようになっています
固定するパーツが分離していると、重たい扉を抱えながら位置を決めてビスを打ち込むより作業が楽だし、取り外しできるようになるのでメンテナンスもしやすくなっていますね
普段気づかないところでも物事は進化しているのです!
さて、いよいよ取り付けです
元のネジ穴を使えるかな?と思いましたが1cmほど遠いい感じです
WAKIのスライドヒンジは手前側から37mmのところにビス穴を開ける仕様なので定規で測りながら位置を決めます
ちなみに側板に扉との隙間を埋める密閉用ゴムの厚みも考慮する必要があります(側板のエッジに合わせると扉を閉めた時ゴムが潰れてしまいます)
先ほどマーキングしたところに下穴を開けます
下穴用ドリルを持ってこなかったので実家にあった裁縫用?のキリを活用!
ペースプレートを1箇所固定します
次に扉側にスライドヒンジを取り付けます
旧ヒンジのネジ穴と微妙にズレがあり並行に取り付けるのに難航しましたがなんとか強引に固定しました!
続いて先ほど1箇所固定したベースプレートにヒンジを固定し、もう1箇所のベースプレートの固定位置をマーキングし、2個目のベースプレートを固定
上下のスライドヒンジを嵌め込んだら作業完了!
特に調整する必要もなくバッチリ!さすが、僕(笑)
パーツを調べたりする作業時間も含めると3時間ほどかかりましたがその日の内に復旧できました!
これ、業者さんに頼んだら数日かかるでしょうが自分でやったらすぐに直せてしまうのです
そしてかかった費用はスライドヒンジ2個セットの¥635のみ!
この世をサヴァイブするために、いま磨くべきスキルは、営業でも、プログラミングでも、マーケティングでも、経理でもなく、DIYですよ、DIY!