APO-SUMMICRON-M F2.0/50mm ASPH.でLeicaレンズを知る
ライカについて語るほどの経験は持ち合わせていませんが、2020年春にアポ・ズミクロンf2.0/50mmASPH.を手にしたとき
これがライカというものか!
とその実力を身をもって体験したのです
ここ数年、単焦点オールドレンズを数本組み合わせてきましたが、それまで使ってきたレンズとは明らかに違う
ファインダー越しにフォーカスを合わせたときの精緻さ
映し出された映像の解像感
美しくて浮き立つようなボケ
手元にあるオールドレンズにはそれぞれの魅力がありますが、格の違いを感じずにはいられません
どうしてこんな写真が撮れるんだろう?
と思いながら見てきた写真の多くは「ライカだから撮れたもの」ということも理解できるようになりました(もちろんテクニックの要素も多分にありますが)
Leica Q2を選んだ理由
最初にライカレンズを手にしてから1年半
珍しく新しくレンズを追加することもなく
片足を突っ込んだレンズ沼から無事生還できた!
と思っていたのですが、ここにきて広角よりのレンズが欲しくなってきてしまいました
理由は室内で写真を撮るときに広い画角が欲しかったのと、写真を撮って欲しいとの依頼を受けており、撮影対象が50mmだと捉え切れそうもないから
最初はフランスのオールドレンズP.ANGENIEUXのf3.5/28mmを物色していましたがなかなか球が出てきません
次第にLeica ズミクロン f2/28mm、ズミルックス f1.4/28mmあたりに目が移り始めるあたりがライカの怖さです!
ようやく抜け出したレンズ沼の隣にあるライカ沼のほとりまでやってまいりました!
しかし、ライカの28mmとなるともうひとつ候補が出てきます
それがLeica Q2
Leica Q2は1粒で4つの美味しさ
35mmフルサイズ、4730万画素のカメラにズミルックス f1.7/28mm ASPH.レンズが装着されているコンデジ
レンズ交換はできないものの、高画素イメージセンサーを活かして、28mm画角の画像(4730万画素)を35mm(3000万画素)、50mm(1470万画素)、75mm(660万画素)にクロップ(切り取り)するデジタルズーム機能があります
iPhoneカメラの有効画素数が1200万ということを考えると少なくとも28mm / 35mm / 50mmまでは実用範囲内といった感じでしょうか
価格面から見ても
Leica ズミルックス f1.4/28mm ¥891,000
Leica ズミクロン f2.0/28mm ¥583,000
Leica Q2 カメラ+ズミルックス f1.7/28mm ¥759,000
*いずれも新品のヨドバシ価格(2021/12/15時点)
考え方によっては1台で4つの焦点距離のズミルックスを手にすることができるのです!
さらにライカのカメラ付き!
そう考えるとQ2、安い!
既に沼に足突っ込んでますね・・・
防塵防滴無双
僕にとって、このカメラの最大のメリットは「保護シーリング」されていること
ドロドロな環境でカメラを使うことが多いので防塵防滴仕様のタフなカメラであれば、気兼ねすることなく使えます
使用されている方の感想やレビューを見る限り雨の中で使用してもびくともしなかったとか
28mmという画角
28mmのカメラはフィルムカメラのNikon 28Ti、Richo GR Digital II以来
この画角、結構難しいんですよね
視覚より少し広いので映り込むものが多くなってしまい、なにを狙って撮っているのかぼやけてしまうような感じがします(↑こんな感じで)
しかし、魚眼レンズのように極端に歪曲せず広い画角を得ようとするとギリギリ21mm〜28mmくらいになるでしょう
今回狙う対象を考えるとちょうど良さそう
苦手な28mmのトレーニングにもなるし!
追い討ちにあう
全く余談になりますが、28mmレンズ単体にするかQ2にするかで悩んでいた頃、いつもの鍼灸院で治療をしてもらったあと、先生と一緒に焼肉を食らっておりました
その時の会話
先生:僕は中3の時、親父からM3を貰ってからライカなんだよ
僕:中3でライカっすか?!(笑)
先生:クリスマスに自分へのご褒美にM10買おうかと思ってんだよ
僕:僕も28mmレンズにするかQ2にするか悩んでるんですよー
先生:ライカ買うなら85mmにしろ!
と85mmで撮影したポートレートを見せてもらったところ、それはそれは綺麗だこと!
なんてライカ談義で盛り上がっちゃったもんだからさ、、、
ポチっちゃいましたよ!
僕、カメラをガンガン使うので気兼ねなく使える中古にしましたけどね!
ちょうどポチるかポチらぬかで迷っている時に、ケブラーで包まれたマットグリーンの限定モデル「Leica Q2 Reporter」(¥814,000)が発表されてかなりグラグラしましたが、、、
持ち堪えました!
危うくスネまで沼に浸かるところだった(笑)
限定モノに打ち勝てたということは大人になったということでしょう!
ちなみにLeica Q2 Reporterは明後日2021年12月18日(土)に発売開始ですが、オンラインだとどこのお店も予約でいっぱいのようです
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ただいま今週末の房総フィールドデビューに向け設定をグリグリいじっております
普段使っているSony α7R IIIと比べるとボタンの数が少ないからキワキワですね!
まだ設定がしっくりきていないので、いじりながら手に馴染むよう仕立てております
さて、初めてのライカカメラの質感はどんな感じになるのでしょう?!
週末が楽しみ♪
究極の50mmレンズ Leica APO SUMMICRON-M 50mm f2.0 ASPH. + Sony α7R IIIで切り取る上総一ノ宮 玉前神社の桜