昨年末、東京自宅の大掃除をしている時、ロフトにある換気口の木枠が朽ちているのを発見
素人目に見てもこれは腐食による朽ち方ではないと思い、シロアリ業社さんを呼んで確認してもらったところ、やはりシロアリによる食害でした
詳細はこちらの記事をご参照ください
それからシロアリのことや処理の方法、使用する薬剤などを自分なりに調べて対策を検討していました
シロアリ対策のポイント
(シロアリの生態)
・もともと日本に生息しているヤマトシロアリ、イエシロアリは基本的に地中に生息しているため、1階部分から侵入する。ただし最近国内でも増えてきている外来のアメリアカンザイシロアリは飛翔して上層部から食害が始まるケースもあり
・シロアリは水分がないと生きていけないので、雨漏りなどで湿った部分をつたって移動する
・春から夏にかけ、室内に羽蟻が発生したらシロアリが生息している可能性大(対策方法)
・対策は基本的に1階の床下及び屋外部分に薬剤を散布
・使用する薬剤は、合成殺虫剤、ヒバ精油、ホウ酸が主流(ほとんどの業者が合成殺虫剤を使用)
・合成殺虫剤は、シロアリの神経系に作用し死滅させるもの
・ヒバ精油は、忌避効果を狙うもの(おそらく)
・ホウ酸は、ホウ酸を含んだ木材を食べたシロアリが体内でホウ酸を処理できず死滅するもの
・合成殺虫剤は一般的に有効期間が5年、ホウ酸は雨に当たらないところであればほぼずっと効果が期待できる
といったところでしょうか
現在国内のシロアリ業社さんはほとんどが合成殺虫剤を使用されているようですが、シロアリ被害が多いハワイなど、海外ではホウ酸が主流なんだそうです
駆除できれば手段は選ばない
という考え方も否定するわけではないですが、いろいろ調べていくと、合成殺虫剤は合成ピレスロイド系、ネオニコチノイド系の薬品は虫の神経系に作用し殺虫するもの
いわゆる農薬にも使われている成分で、ネオニコチノイドはミツバチが減少している要因とも言われています
合成殺虫剤を噴霧した後「しばらく体調がすぐれなかった」ということもあるそうで、合成殺虫剤を使うのは抵抗がありました
複数のシロアリ業社さんに確認してもらったところ、蟻道は確認できるものの、現時点では生息はしていないようだったので、急いで駆除するより次にシロアリが侵入したとき用の対策を施したほうが良い
との判断でホウ酸での処理することに決定
ちなみにホウ酸はもともとは鉱物であり、多量に摂取しなけれ腎機能で体の外に放出され、安全性は高いと言われています
シロアリやゴキブリにホウ酸が効くというのは、彼らが腎機能を持っていないからなんだそうです
今回処理をお願いしたのはホウ酸を使ったシロアリ駆除をメインとする日本ボレイト
対策は以下の箇所に行いました
1)基礎の穴埋め
庭の水道管を通すためにドリルで掘削した基礎部分の穴を塞ぎ侵入を防御する
2)木材のホウ酸処理
1階床下、玄関天井裏、ロフト換気口付近にホウ酸を噴霧+ミスト処理
使用薬剤:ティンボアPCO20%処理溶液
3)薬品土壌散布
玄関及び屋外に合成殺虫剤を穿孔注入及び散布
使用薬剤:アルトリセット200SC
シロアリ対策 作業の流れ
まずはホウ酸を溶かした水に木材に浸透しやすい薬品を混ぜ合わせます
混ぜ合わせている間に
床下 基礎 配管の穴埋め作業
日本ボレイトさんオリジナル?のシーラーを使用して、水道管を通すために掘削した穴をシーリングしていただきました
一緒に潜って見るまではしませんでしたが、該当箇所はここ
ホウ酸の噴霧+ミスト処理
続いて先程混ぜ合わせていたホウ酸水を床下に噴霧
噴霧した後(写真左側)はべっちょり濡れています
人が入れない箇所はミスト噴霧で処理
蟻道の跡はあるものの、すでに生息していなかったこともあり、ロフト換気口部分へのホウ酸処理は行わない予定でしたが、急遽
「念の為やっておきましょう!」
ということになったので、2箇所ある換気口のうち、解体していなかった木枠を解体し、周辺の石膏ボードを開け、柱を見えるようにしました
こっち側は反対側より食害がひどかったですが、幸いにも柱部分は軽症でした
そこに刷毛でホウ酸を塗布
この他、以前雨漏りがあった玄関天井裏にもホウ酸を塗布していただき、ホウ酸処理は完了
玄関と屋外の土壌に薬品を散布
続いて蟻道が確認された玄関の内と外にドリルで1cmほどの穴を開け薬品を注入する作業
ホウ酸は木材部分にしか有効でないので、土壌にはアルトリセット200SCという薬品を使います
これを噴霧器に入れ
ドリルで開けたところから薬剤を注入
1つの穴に対し、結構な量を注入していました
この後、市販の速乾性セメントで穴を塞いで全ての作業が完了
朝9:30から作業開始し13時前に作業が終わりました
暗くて狭くて埃っぽい床下に潜って作業していただき有り難うございました!
丁寧に作業していただき感謝です!
*
残すは...
ぶち壊したロフト換気口の木枠を作り直し、石膏ボードを貼り直す作業が待っております
これはもちろんDIYで!
直したらまたペンキ塗り直すんですよね?
何色にしましょうかねぇ?
またお楽しみが増えましたねぇ!
ということでようやくロフトのリノベーションがスタートできます!