夏場はヤブ蚊のシーズン
しれっと我が血液を吸い取り、お礼もせずに痒み薬を注入して飛び去る不届きもの
不幸にも僕に存在を気づかれてしまい「ぺちっ」と叩き潰されたヤブ蚊を眺めながら、痒み藥を塗らなければもっと生き延びられたのなって毎回思っています(笑)
なんて悠長なことを言ってられるのは日本にいるから
人間の死因 No1は蚊を媒介とする感染症なんですよね
ちなみにビル・ゲイツ氏のGates Noteによると、サメは100年間で1035人の命を奪ったそうですが、蚊は1日で1470人の命を奪ったそうです
恐ろしや...
人の移動と気象変動によりマラリアなどの蚊が日本に上陸してくる可能性もゼロではありませんし、人ごととして捉えないほうが良いですよね
まぁ、それに勝るとも劣らない人間の割合にも驚きますけどね...
御多分に洩れず夏場の房総フィールドにも蚊はおります
野良仕事していると必ず数カ所刺されるし、小屋に侵入した奴の羽音で眠れないこともあるのでヤブ蚊対策は必須
普通の蚊取り線香はもちろん、薬品を使わない電気式のものなどを試しておりますが、先日ドラッグストアで「天然除虫菊」を使った無添加蚊取り線香を発見しました
蚊取り線香の主成分は「ピレトリン(ピレスロイド)」
以前は除虫菊に含まれているピレトリンを抽出して作られていたそうですが、大量生産時代に入りピレトリンを化学合成することが可能となり、その成分がピレスロイドと呼ばれています
除虫菊から作られた蚊取り線香を以前にも使ったことはあったのですが、改めて調べてみると、殺虫成分である「ピレトリン(ピレスロイド)」の含有量が化学合成した一般的なものより多いことが分かりました
成分表をみると、金鳥の普通の緑色した蚊取り線香はピレストロイド(dl・dT80-アレスリン)0.27w/w%と記載されているのに対し、天然除虫菊の蚊取り線香は総ピレトリン 1w/w%とあります
天然除虫菊のピレトリン含有量は通常の物と比べ約4倍
となると効果も4倍になるのか?と思って調べていたら
天然ピレスロイドのピレトリンは、光・酸素・アルカリに不安定で、環境中に揮発した後は速やかに分解・失活する短時間作用型の防虫剤である。この性質は農薬としては欠点となり、あるいは除虫菊を原料とするのでは大量生産は困難であることから、20世紀前半から合成ピレスロイドが研究され、実用化されるようになった。
by wikipedia
とのこと
一概に効果が高いとも言えないのかもしれません
一方で、天然の除虫菊から抽出された殺虫成分は有機農法での使用を認められているそうなので、無農薬・無肥料で畑を続けている僕のスタイルにはあっています
なるべくなら殺虫成分なんて使わないに越したことはありませんが、どうしても必要なケースもあるのです
どうせ使うなら自然が生み出した成分を活用した方が生態系全体のバランスが保たれるはず
いずれにせよ、効率化を求めて進歩を繰り返してきた結果、社会に歪みが起きていることは間違いありません
そのツケが最終的に回ってくるのは自分自身
食べ物、飲み物など口に入れるものはさることながら、身に付けるもの、吸い込むものなどにも注意を払うに越したことはありません
なにせ、蚊の次に人間を殺しているのは「人間」なのですから