アレルギー

花粉症の原因を特定するため、即時性アレルギーIgE検査 MAST36を受ける



3年前のゴールデンウィーク、房総フィールドで小屋の基礎づくりをしていたとき、突然、くしゃみ鼻水が止まらなくなり、しばらくすると腕に蕁麻疹が出てきました。そして去年、今年もこの季節に同様の症状が出ます。

ほぼ間違いなく花粉症ですね…

不思議なことに、東京に戻るとなにごともなかったかのように症状が治るので、アレルゲンは房総フィールド周辺で飛散している花粉の可能性が高いです。

アレルギー検査をする

ということで、アレルゲンを特定すれば対策も打ちやすくなるのでアレルギー検査をやってきました。

検査したのは即時性アレルギー IgE検査 MAST36
MAST36とは、採血した血液から、アレルギー反応を引き起こす代表的物質36項目を診断するもので、保険適用可能で5,000円前後で受けられます。

対象となるアレルゲンは花粉、ダニ、カビ、動物、食品に分けられています。

<MAST36検査項目>
コナヒョウダニ
ハウスダスト1
ネコ皮屑
イヌ皮屑
オオアワガエリ
カモガヤ
ブタクサ混合物1
ヨモギ
スギ
ヒノキ
ハンノキ
シラカバ
カンジダ
アルテルナリア
アスペルギルス
ラテックス
トマト
モモ
キウイ
バナナ
ゴマ
ソバ
小麦
ピーナッツ
大豆

マグロ
サケ
エビ
カニ
ミルク
豚肉
牛肉
鶏肉
オボムコイド(卵アレルゲン)
卵白

これらの測定値が0.5以上だとアレルギー反応が強いということになるそうです。

MAST36検査結果

採血から1週間ほどで結果がでました。

測定値が高かった項目は以下

コナヒョウダニ 3.11 クラス2
ハウスダスト 1.89 クラス1
オオアワガエリ 1.85 クラス1
カモガヤ 6.74 クラス2
スギ 11.4 クラス2

この検査結果から、5月から6月にかけてくしゃみ鼻水が止まらなかったのはイネ科のカモガヤ、オオアワガエリの可能性が非常に高いことがわかりました。とくにカモガヤは房総フィールドにいっぱい自生しています。

意外だったのがスギ花粉の数値。関東地方でスギ花粉が飛来するのは2月から4月ですが、この時期にくしゃみ鼻水が出るわけではありません。ただ、今年の春先はめちゃくちゃ身体が怠く、思い返してみるとちょうどスギ花粉が飛散する時期と重なります。もしかするとスギ花粉に反応し体調が悪かったのかもしれません。

さらに衝撃的だったのが食品の項目

小麦 0.55 クラス0
マグロ 0.55 クラス0
ミルク 0.48 クラス0
牛肉 1.89 クラス1

いずれも大好物。。。

検査結果を聞く数日前のランチに「いきなりステーキ」でがっつり200gの牛肉をいただいたばかりでした(笑)
ちなみに数値の高い牛肉を含め、これらの食物を食べても不調になるなどの自覚症状はまったくありません。

検査結果を受けての対応

測定値を見ながらドクターと話した結果、カモガヤ花粉の症状を抑えるために、抗ヒスタミン薬「ザイザル」を処方してもらい、アレルギー反応を抑えることにしました。
できれば薬を飲みたくないのですが、アレルギー反応しているときは、免疫力が落ちその他のアレルゲンに対しても反応しやすくなる傾向があるとの説明を受け、納得して飲むことにしました。
そして食品は、対象食品を3ヶ月間摂取しないことにしました。そう、大好物の小麦、マグロ、乳製品、牛肉を3ヶ月間断つのです!しんどい・・・(涙)

アレルギーが起きる仕組み

この検査結果を受け、どのようにアレルギー反応がおこるのか調べてみました。

花粉などのアレルゲンが体内に侵入すると、血液中のIgE抗体とアレルゲンが結合します。IgE抗体はマスト細胞(肥満細胞)の表面についていて、異物が侵入するとIgE抗体を介してマスト細胞がそれを捕食します。
本来、花粉などは身体に有害でないものですが、それを有害と認識してしまうことでアレルギー反応が出ます。いわゆるコップの水が溢れたと呼ばれるタイミングが「無害な物質を有害である」と認識したときということになります。
マスト細胞がアレルゲン(本来無害だが異物として見なしている物質)を取り込むと、マスト細胞の中に貯蔵されている顆粒からヒスタミン、ロイコトリエンなどの物質が放出され、それらが受容体と結合するとアレルギー反応が起こる仕組みです。
ちなみに処方されたザイザルは抗ヒスタミン薬。抗ヒスタミン薬は、マスト細胞より放出されたヒスタミンと受容体との結合を防ぐことで、アレルギー反応を起こさないようにするもの。僕の解釈では対処療法的なものと認識しています。
*上記は僕がネットで調べた範囲で把握した情報です。誤記がありましたらご指摘ください。適宜修正いたします。

3ヶ月後の再検査でみたいポイント

アレルゲンと見なされる物質が体内に入ってくると、免疫システムがIgE抗体を増産し身体を守ろうとするので、カモガヤやオオアワガエリの花粉がなくなる時期に再検査すれば測定値が下がるのではないかと思っています。
同様に小麦、マグロ、乳製品、牛肉を摂取しないことにより値が下がるはず。
ということで、どのように値が変化するのかを楽しみにしながら、8月下旬まで辛い辛い食生活を送っております(笑)
ちなみに、アレルギー抗体と呼ばれるものは、今回検査した即時型IgE抗体の他に、遅延型食物アレルギーと呼ばれるIgG抗体もあり、次回はこれも併せて検査してみたいと思っています。

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