先週、小屋に着いてインバーターのスイッチを入れたらアラート音が鳴りLEDランプが赤に点灯
あぁ、壊れた・・・
インバーターはバッテリーに蓄電された12V直流電流(DC)を100V交流(AC)に変換してくれる装置
これがないと小屋の電気製品はなにも動きません
(ちなみに小型冷蔵庫は12V直流電源からシガーソケット経由で動かしているので稼働します)
この季節、小屋唯一の冷却装置 扇風機が動かないのは致命的!
ということでインバーターをリプレイスすることにしました
東京自宅のエアコン1機と炊飯器が壊れるし、洗濯機は不調だし、最近家電の調子がすこぶる悪いです(笑)
ソーラー発電用インバーター選び方
出力(ワット数)の選び方
インバーターには使用する電力に応じた出力(ワット数)があります
クルマのシガーソケットから電源を取る100W程度のものから、本格的にソーラー発電して家電を動かす3500W以上のものまで様々
これは使用する電気製品の消費電力(ワット数)の合計を目安に選定すればOK
例えば、スマホ+タブレット程度であれば100W程度で十分ですし、ドライヤーを使おうとすると600W〜1200W、電子レンジだと1500Wとかになります
僕の場合、小屋の照明、扇風機のほか、MacBook、iPhone、ドローン、カメラなどのデジタルガジェットがメイン
これくらいなら350W程度のインバーターで電力を賄うことが出来ます
出力ワット数を決めるにあたり、もう1点 考慮しなければいけないのが「瞬間最大出力数」
一部の家電製品は、スイッチを入れた瞬間に、消費電力の数倍の電流=「突入電流」を必要とするものがあります
インバータに「定格出力 2000W / 瞬間最大出力 4000W」と書かれているのは、連続して使用するときは2000Wだけど、突入電流に対しては倍の4000Wまでいけますということ
ただし、ほとんどの家電製品は、突入電流までは公表していないので、とりあえず「ある程度キャパシティ持っておこう」って感じで選ぶしかないと思います
「正弦波」か「矩形波(擬似正弦波)」
そしてもう一つ考慮する必要があるのが波形の違い
インバーター選びをすると必ず出てくるのが「正弦波」と「矩形波(擬似正弦波)」というワード
「正弦波」がいわゆる家庭用商用電源で使われているのと同じ滑らかな波形を描くもので、「矩形波(擬似正弦波)」が波形がカクカクした波形になるけれど電圧は確保できるもの
どちらも電気を得ることは可能ですが、「矩形波(擬似正弦波)」のインバーターだと、電子制御装置が入ったポットとか電気毛布、液晶テレビ、医療機器などが動かないそうです
と、前置きがだいぶ長くなりましたが、
端的に言うと
出力は必要な分+αで選び
とりあえずインバーターを試すなら「矩形波(擬似正弦波)」
どんな家電でもなるべく動くようにしたいなら「正弦波」の製品を選ぶ
と言うことになります
その他、バッテリーの電圧が低下した際に自動的に遮断しバッテリーの消耗を抑える「低電圧遮断機能」や、高負荷時に回路を保護する機能があると安心です
ソーラー発電用インバーター選定
故障した電菱 Denryo SK350は350W / 正弦波インバーター
2015年ごろから本格稼働させたものなので約4年もったことになります
電菱 Denryoは国内のメーカーで、ソーラー発電している人の間では定評のあるインバーター
しかし、Amazonでインバーターを検索すると、怪しそうだけど安価な中華製から電菱さんのような安心感のあるものまで玉石混交
安心をお金で買うか、一か八かの勝負をかけるか?!
という選択に迫られます(笑)
選定のポイントは2つ
1.現状の350Wで事足りているので300W前後でOK。だけど出力が大きめのインバーターも試してみたい
2.波形はなるべくなんでも動くようにしておきたいので正弦波
といった視点で候補を3つに絞りました
電菱 Denryo SK350(350W)19,800円
まず考えたのが、故障したのと同じもの。しかしお値段がお高め。
安心感はあるけれど変化がなくて面白みははい(笑)
Iarlion 自動車用小型インバーター(300W)6,580円
ソーラー発電も自動車のシガーソケットからとる電気も基本的には同じ12V(一部24V車もありますが)で原理は一緒
この価格で正弦波が得られてiPhoneXsよりひとまわり大きいサイズというのは魅力的です
IpowerBingo 正弦波インバーター(1500W)21,998円
価格は他のより高くなりますが、得られる電力が1500Wと倍に跳ね上がります。バッテリーの消費を考慮しなければドライヤーも動かせてしまいます
ちなみに電菱 Denryoの1500Wインバーターは倍以上の55,000円
350Wのインバーターとほぼ同じ価格で1500W得られる
しかし中華製で多少不安(笑)
IpowerBingo 1500W 正弦波インバーターをチョイス
最終的に選んだのはIpowerBingo 1500Wインバーター
国産の同出力インバーターと比べると価格が半分な中華製
ドローンなど最近のデジタルガジェットで遊んでいるので中国製品が一概に低品質ということはないことは十分わかっています。ただ、Amazonに書かれている説明は翻訳機でトランスレートされた日本語。さらに中国漢字が入り乱れており、インフラ装置としてはいささか不安がのこります(笑)
しかし、国産と同価格帯で倍の出力が得られるのは魅力的だし、先人たちのレビューを見る限り問題なく使えそうと判断しIpowerBingo 1500Wインバーターにすることにしました
実際に使ってみて性能を確かめるのも楽しみのひとつですしね(笑)
IpowerBingo 1500W 正弦波インバーターテスト稼働
Amazonでオーダーし翌日に届いたので、早速小屋に持ち込んで設置&テスト稼働
1日稼働させてみましたが全く問題なし
スイッチを入れしばらくすると電圧が安定し115Vで出力してくれます
小屋にいる間にファンが回ることもなく非常に静かです
(SK350はかなりの頻度でブォーンとファンが回るのでうるさかったです)
筐体が倍以上の大きさになったので本体から放熱しているからかもしれません
*
しばらく様子見ですが、小屋の照明もつき、扇風機が使えるようになって一安心!
さらに静音なので夜もぐっすり眠ることが出来ます!
インバーターの故障は、家電製品が使えなくなると「こんなにも不便なのか」と言うことを実感させてくれる出来事でした
梅雨もようやくあけ、2019年の夏も暑くなりそうです
クーラーなどの家電製品が使える時は積極的に使って熱中症にならないようにしましょう!
気象変動が激しい昨今、自分の身体は自分で守ることが最優先なのです!