房総フィールドでのテーマのひとつは自給率を上げること。水、食物、エネルギーといった生きていくうえで必要なもののなかで、いま一番関心があるのが「電力」の確保です。
自家発電となるとガソリンやカセットボンベで発電するものがありますが、発電する為にはエネルギー源が必要です。一方、ソーラー発電ならもっとお手軽に電気を得ることが出来ます。
現状、房総フィールドは生活の拠点ではないので、滞在中はモバイル機器の電気が賄えれば十分。それらの電力を確保できるアイテムを探していたときに出会ったのが、このポータブル太陽光発電装置「PowerFilm AA Solar Charger」でした。
これは米軍が戦地での電源確保手段のひとつとして採用しているパワーフィルム社の製品。6枚のソーラーパネルでエネループ(単三電池)を4本まで充電することが出来ます。
発電能力は2.2w/3.6vで、単三電池2本を約3時間、4本を6時間程度で充電することが出来ます。(2本セットでないと充電出来ません)
価格は¥8,900。高いか安いかは判断の分かれるところですねw
折り畳んだ大きさは手のひらサイズ。85mm x 140mm x 35mm。広げたサイズは800mm x 140mm x 35mm。
電池ボックスの反対面(表面)にインンジケーターが付いていて充電状況が確認出来ます。LEDが明滅すると充電中、常時点灯で充電完了となります。
最初は半信半疑でしたが、試してみると「こんなもので発電できてしまうんだ!」と感動してしまいました。さすが国防総省お墨付きのMIL-SPEC!
以来、房総フィールドではもちろん、自宅でも出窓でせっせと発電しています。
なお、モバイル機器への充電にはエネループのスティックブースターを使っています。これは単三電池2本分の電力をUSBで出力してくれるアイテム。
パワーフィルム社の同型の製品にUSB出力ができる「PowerFilm USB+AA Solar Charger」がありますが、パネル4枚、単三電池2本となり発電・蓄電能力が落ちるので、PowerFilm AA Solar Charger+Eneloop StickBoosterのコンビネーションにしました。
PowerFilm AA Solar Chargerを使い始めて2ヶ月程経ったころ東北太平洋大地震が発生。連鎖して福島原発事故で電力不足となり、計画停電が実施されたり、今後のエネルギー政策が見直されようとしています。
AA Solar Chargerが生み出す電力は小さいですが、こういった経験を通じて個人レベルの発電ノウハウをため、化石燃料や原子力を使った発電システムへの依存を減らしていくことは意味があることだと思います。
なんてったってエネルギー源は太陽光。パネルと電池以外はタダで電気出来ちゃうのです。ガジェット好きな僕にとっては楽しみながら電力を得られてしまう一石二鳥な製品です。
"Photo Courtesy of U.S. Army"
目標はこんな感じ?!PowerFilm社のパネルを貼った米軍用Solar Field Shelters。このパワーシェードで2kWの発電能力があるそうです。
【関連リンク】
PowerFilm社:http://www.powerfilmsolar.com/
GPS Store(日本販売店舗):http://powerfilm.jp/