明滅を繰り返しながらゆっくり舞う蛍
その優雅な雰囲気を残したいと写真を撮るのですが、その場の空気感を再現するのは難しいものです
巷で見るホタルの写真はスローシャッターで何枚も撮って合成したものが多く、上の写真もその方法で仕上げたもの
撮影しているときはどんなふうに撮れているかはわからず、合成してみて初めて一枚の絵として浮かび上がってきます
肉眼で見たシーンとは全く違うものですが、その光の軌跡は蛍たちが描いたもの
無軌道に動く蛍と複数の時間が重なり合って作り出された偶然のシーン
現実だけど現実には存在しない世界
これも写真を撮る面白さのひとつですね
6月も中旬、そろそろ源氏蛍のシーズンも終わり
野良仕事を終えた後、ダメもとで房総半島真ん中付近にある山内ダムの蛍スポットに向かいました
ハイシーズンはカメラ小僧(実際はカメラおっさん 笑)がひしめく橋の上には誰もおらず、もう見れないかなぁと思いながら蛍の出待ち
19:30過ぎ辺りからポツポツと光はじめ、山間の田んぼの奥では思った以上の蛍たちが舞ってくれました
都会では味わえない、豊かな自然、豊かな時間
蛍たちはお金では買えない豊かさを教えてくれます