梅雨空が続き房総で野良仕事ができないので東京自宅のリノベーションを進めています
これまで、シロアリに食われた換気口の木枠を作り直し、壁を補修し、ペンキを塗り直し、フローリングのニス塗り、新しいエアコンの取り付けまできました
今回は収納スペースの扉と分電盤の扉をDIYすることにします
もともとついていた収納スペースの扉は化粧板を貼り付けたもの
そのままでもよかったのですが、せっかくリノベーションしたのでより室内の雰囲気に合うよう作り直すことにしました
ついでに壁面に付いている味気ない分電盤が収まったスチールケースも覆ってしまうことにします
ペンキの色を選んでいた時点からある程度イメージはしていたものの、思っていた以上にコースタルテイスト(海辺のリゾート地にあるようなインテリアテイスト)に仕上がったので、お作法通りのカラートーンで整えていこうと思案しています
扉の素材を色々吟味した結果、作り直した房総フィールドの雨水タンクの古材とアイアンヒンジを組み合わせてみることにしました
杉板の古材
今年の1月に作り直した房総フィールドの雨水タンクの囲い
5年間、紫外線と風雨にさらされいい感じにエイジングされています
着色剤を使ってこういったテイストにも出来るのでしょうが、自然が作り出す風合いには敵いません
ちなみに杉の貫板にウッドロングエコという天然の防腐剤を塗布しただけの杉板
取り外した時、浜辺に打ち上げられた流木のような風合い、ヒンジやジョイントパーツの錆跡が、とってもいい感じだったのでなにかに再利用できないかと思っていました
雨ざらしにしてあったのでかなり汚れていましたが、東京自宅に持ち帰り洗浄してみたらインテリアに使っても悪くなさそうです
アイアンヒンジ
扉の開閉に使うパーツといえばヒンジ
目立たないように扉と枠の隙間に取り付けるのが普通ですが、今回はアイアン製のヒンジ使うことにします
使用する古材の風合いを活かし、納屋の扉(Barn Door)のような感じにしてみることにしました
アイアンヒンジを色々見比べているとデザインパターンがいくつかあることがわかりました
入手しやすいバリエーションは大体こんな感じになると思います
この記事の下部に今回使ったヒンジのリンク付けてありますのでご参考までに!
どのフォルムとロッドの長さが1番フィットするかシミュレーション
ある程度絞り込まれたら部材を調達してフィットするものを選びます
扉の製作 〜 分電盤を覆う扉を作る
まずは分電盤の扉を作ります
分電盤は壁面にスチール製のケースが埋め込まれているので、扉を取り付けるための木枠を作ります
木枠は小屋を作った時の端材(今回使う木材は全て廃材再利用!)
粗々に切られた端材だったのである程度真っ直ぐになるようカンナで慣らし、隠し釘で固定
壁面への取り付けは石膏ボードにアンカーを4箇所打って固定することにしました
ひとまず35mmスリムビスを打ち込み先っちょをちょこっと出して壁に押し付け、アンカーを入れる位置をマーキング
径が細めのネジを固定できるアンカー「かべピタ」(2〜3mm径用)を石膏ボードに打ち込みます
オフホワイトにペイントし
木枠完成
続いて扉の作成へ
扉は傷んだ杉板の中から使える部分を切り出し、有効的に活用
購入したアイアンヒンジは壁側の取り付けも表に出すタイプですが、今回は木枠と扉の間に潜り込ませて取り付けるため、左側の部分にヒンジが入る切り込みを入れています
板と板の繋ぎ合わせにはジョイント金物#57と#58を使用
これも雨水タンクの上蓋で使用していたものの再利用。こういう何気ない刻印がかっこいいんですよね!
扉を取り付けるとこんな感じになります
まぁ悪くないかな!
扉の製作 〜 収納スペースの扉を作る
まずは収納スペースの木枠サイズに合わせて杉板をカットしていきます
丸ノコかジグソーを使えば楽なんですが、なんかいつも綺麗に真っ直ぐ切れないので地道にノコギリカット!
長尺は疲れます・・・
木枠のサイズと杉板のサイズが若干合わなかったので、左右に配置する板を削って配置がシンメトリーになるようにしました
続いて木枠側に取り付けるヒンジを格納するためのスペースを開けます
最初はカッターや彫刻刀を使って削っていたのですが、あまりにも効率が悪いので
苦手なジグソーでスパッとカット!
あっという間に終わりました...
収納スペースの扉の背面はこんな感じになっています
表面の杉板を固定するため、上中下に横板を渡し、縦方向でがっちり固定という感じです
ちなみに縦方向に取り付けた板の丸い穴は、左が蛇口が取り付けてあった板、右が取水ホースを取り付けてあった板
リユース感があってかっこいいじゃないですか!
ウッドショックで木材高騰しているしちょうどよかった!
続いて、先程切り込みを入れた箇所に合わせてアイアンヒンジを木枠に取り付け
さて、いよいよ扉の取り付け
なんですが、かなりぴったりに作ったので微妙に立て付けが良くない
何度もミニカンナやヤスリで調整しようやくフィットする位置を見つけたので、ヒンジの表部分をビス留めし作業完了!
古材とアイアンヒンジを使ったドアの完成!
じゃん!
かっこいいじゃないですか!
味気ないスチールケースと化粧板の扉から、納屋の扉みたいな味のあるドアにかわりました♪
雰囲気もグッと良くなったし、なにより房総で5年間活躍してくれた部材を使っているので、東京自宅と房総フィールドそれぞれの空気感がフュージョンされたような感じがします
いままで風雨に晒されてきた木材は、より過ごしやすい環境で第2のお役目を果たしてくれることになりました!
引き続き、よろしくです(笑)
さぁて、次はどこに手をつけようか?!
今回使用したアイアンヒンジなどの部材
WAKI エクステリアヒンジ 高さ110x幅275mm IK-334
WAKI エクステリアヒンジ 高さ90x幅145mm IK-335
ダルトン Door handle ドアハンドル K555-500 S