6月下旬から始まった猛暑。台風がきたり梅雨の戻りのような日もありますが、暑いことには変わりありません
今年の夏は長丁場ですね
既に弱熱中症モードですが、無理しすぎず体力を温存しながら暑い夏を乗り切っていきたいものです!
夏本番はこれから!
東京自宅では南国の花 プルメリアが咲いています
プルメリアはハワイ、タイ、インドネシアなどの街角でよく見かける植物
朝起きるとほんのり甘く爽やかな香りが漂いまるで南の島にいるような気分
挿木で増殖中のハイビスカスも連日花をつけ夏の雰囲気を満喫しています
南国の草花を見たときのように暑さを忘れて夏を感じる瞬間というものがあります
窓を開けると流れ込んでくる朝の空気
冷たいシャワーを浴びた後にまとうシャツの肌触り
日陰に入ったとき、すっと熱が抜けていく感じ
日差しが和らいでくる夕方に吹く風
夏にしか感じとることができない独特の感触です
夏ならではの感触が映像から伝わってくるのが1951年のベトナム サイゴンを舞台にした映画「青いパパイヤの香り」
2010年に村上春樹の「ノルウェーの森」を映画化したトラン・アン・ユン監督が1993年に撮ったデビュー作で、アジアとヨーロッパのエッセンスが混ざりあったコロニアル様式の建物で繰り広げられる使用人 ムイの日常と成長を描いた作品
美しい映像もさることながら、フィルム映画ならではの色味やざらっとした質感から、南国サイゴンの蒸しっとした空気感が伝わってきます
同じ頃公開されたマグリット・デュラスの若き日を描いたジャン=ジャック・アノーの映画「ラマン」にも通じる質感ですね
先日久しぶりに観たのですが、この季節に見るとより作品の世界に入り込むことができますね
エアコンを止めてうっすら汗をかきながら観ていると現実世界と映画の中の世界が溶けて混ざり合っていきます
この映画が持つ感触を味わうなら夏に観るのが一番です!
アマゾンプライムビデオなら見放題で観れるので、リビングのTVで観るのも良し、ベッドサイドに置いたタブレットで観ながら寝落ちするのも良いですね
いちいちDVDを借りに行かなくても古い映画を観たい時に場所に合わせたデバイスで観れるし、ホント便利な世の中になったものだなぁと思う夏の夜でした