普段はスウェットにパーカーばっかり着ていて周囲から「またその格好?」と非難される僕ですが、今日は20年くらい前に買ったCOMME des GARÇONSのセットアップを着込み木場に向かいました
向かった先は東京都現代美術館
只今モード界のメガブランドChristian Diorの企画展「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」が開催されています
3月分の事前チケットはすでに締め切られており当日券をゲットするため朝9時前に到着するとご覧の行列
当日券も午前中で完売してしまうとの情報を得ていましたが、ここまでか!と思うほど
10時からチケットの販売が開始され10時半ごろ12時の入場券をゲット!
近くの喫茶店でモーニングをいただき再び会場に戻ってきました
エントランスはさながらコレクション会場のようです
さて、中に入ります
まずは当時のアトリエの写真が壁に貼られています
マン・レイ、ダリなどシュールレアリスム期の作家の作品がずらりと並び時代を感じさせられます
これは僕が大好きなレオノール・フィニィの作品
ここでガッツリ心を掴まれました!
いよいよクチュールの世界へ!
白と黒で構成された作品がずらり
いくつか並んでいる透明の椅子は2021年 ミラノデザインウィークでDiorから発表された吉岡徳仁デザインの「Medallion of Light」
ジョン・ガリアーノの作品
めっちゃかっこいい!
次は黒から一転し、和紙で構成された有機的な空間にジャポニズムからインスピレーションを得た作品が並びます
ヨーロッパから見た日本といえば浮世絵。葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏をモチーフにした作品
確かこれもジョン・ガリアーノデザイン
クリスチャン・ディオールは1947年にオートクチュールを発表し、ハーパスバザー誌で「ニュールック」と評されて以降「バーティカルライン」「Yライン」などのクリエイションを展開してきましたが1957年にトスカーナで逝去されてしまいます
その後、1960年にイヴ・サン・ローランが21歳の若さでチーフデザイナーに就任し、それ以降、様々なデザイナーがDiorのフィロソフィーを受け継いでいます
次のセクションでは歴代デザイナーごとに作品が展示されています
本家クリスチャン・ディオールの作品
イヴ・サン・ローランの作品
ディオールのエッセンス+時代のトレンドでデザインが変化していきますが、それと同時にデザイナーの個性が反映されるのが面白いところです
これはやっぱりサン・ローランっぽい印象を受けます
1989年に就任したジャンフランコ・フェレ
こちらもバブル期まっ只中な感じがしてザ・フェレ!といった感じ
こちらは1996年にチーフデザイナーとなったジョン・ガリアーノのディオール
パンクで耽美でありながらディオールのエレガントさがあって、やっぱりガリアーノの作品が一番カッコいいと僕は思うのです!
膨大なDiorコレクションの中から作品をピックアップしたのはキュレーターのフロランス・ミュラー氏
素晴らしいチョイスです
このデザイナーごとの作品を区切っている壁面には写真家 高木由利子さんの作品がプリントされています
この展示のもう一つの側面は高木さんのクリエイションも内包されています
作品作りの様子を捉えたムービでは
このプロジェクトではシャッタースピードを8秒で撮影することにしました
モデルは最初の4秒間は静止する必要があり
残りの4秒で非常にゆっくりと動き始めます
こうすることで静と動 相反する感覚を1枚の中に表現できるのです
こうやって撮っていたのか!
高木由利子氏の作品が並んだ通路を抜けると
今度は純白の世界
白のドレスがずらりと並んで圧巻!
この展示のもう一つの側面は建築家 重松象平氏が構成した空間デザイン
重松象平氏は建築家の巨匠 レム・コールハースらによって設立された建築設計事務所OMAのパートナー兼ニューヨーク事務所代表でもあり、日本ではコーチ表参道を手掛けられているそうです
各セクションごとにまとめられたドレスを引き立てる空間演出がされています
これを見て銀座や六本木の夜をイメージしてしまう人はまだまだです!
あっ、それ僕ですけど(笑)
ずらりと並んだ作品とプロジェクションマッピングの演出
チームラボが生み出すデジタルアートとリアル作品が融合したような感覚になります
和紙でできたイサム・ノグチのAkariに模様がプリントされた照明がぶら下げられた奥には、エスニックなエッセンスを取り入れた作品が並べられています
様々な国の民族衣装をベースに、最終的なシルエットをイメージしながら一枚の布をカットし、ファブリックに針を通していく過程を想像すると「クリエイションの力」を感じずにはいられません
最後のセクションはバッグがずらり
Diorといえばバッグがまた可愛いのです!
ここには写真家 ピーター・リンドバーグが撮影した写真が飾られていました
これもカッコいいねぇ
といった感じで1時間半くらい、お腹いっぱいになるまでDiorの世界にどっぷり浸かってまいりました!
セレクトされた膨大なクチュール作品、高木由利子氏のビジュアル、重松象平氏の空間演出、この3つの要素が合わさって飽きることなく展示を堪能することができました
ただし、結構疲れる!
クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ
2022年12月21日(水)- 2023年5月28日(日)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Christian_Dior/
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開催期間中は銀座SIXと東京都現代美術館を結ぶシャトルバスが運行されています
今回は乗りませんでしが、もし乗っていたらDiorブティックに吸い込まれていたでしょう!
2023 S/S 米軍にも採用されているバックパックメーカー Mysteryranch(ミステリーランチ)とコラボしたサドルバッグ
ミステリーランチのタフネスさとDiorのエレガントな定番フォルムががっちゃんこして、めっちゃカッコよくないですか、これ?!
一昔前だとこういった組み合わせはあり得なかったですが、最近はメガブランドと機能的製品のコラボが多くなってきましたね
欲しいぃ!
実物見ると物欲加速するから意識から消去しておこっと!
さて、お次は六本木でイヴ・サン・ローラン展ですね!
イヴ・サンローラン展
2023年9月20日(水)− 12月11日(月)
国立新美術館
https://ysl2023.jp/