先週末ゲットしたロシアンオールドレンズ MC JUPITER-9 85mm F2.0
初めて手にする中望遠レンズ
どんな写真が撮れるのか気になり、試し撮りを兼ねて千葉県佐倉にある河津桜の名所 志津の公園に行ってきました
まずは桜のトンネルを下から覗き込んでみます
これが中望遠ならではの圧縮効果とボケですかね
満開を少し過ぎ、花が散り始め、葉が出てくるタイミング
ピンク、薄緑、焦茶、薄い青と色味がいくつかあって試し撮りにはぴったりです!
F2〜F2.8あたりで左の道にフォーカスを当て、中望遠のボケ味を活かして全体を柔らかく写してみました
手前側の芝にフォーカスを合わせてみたところ、散った花弁が一枚一枚綺麗に写ってます
色合いも自然です
フォーカスが当たったところは綺麗に解像して残りはボケる
これが焦点距離85mm+このレンズの特性ですかね
順光で近接した被写体を写すとコントラスト強めに写り
遠景を写すとコントラスト弱めになりますね
他のレンズもこんなものかもしれませんが、このレンズの場合そのギャップが大きい気がします
逆光で撮ってみましたがフレア、ゴーストが出ることもほとんどなくナチュラルに写せました
薄曇りだったこともありますが、このJUPITER-9が後期のマルチコーティングされている球だからかもしれません
サッカーボールのエッジがうっすら滲んでいるのがオールドレンズならでは
どこにフォーカスが当たっているか不明瞭でもなんとなく味が出てしまうのがオールドレンズ!
良くも悪くも誤魔化せてしまえる要素もありますね
1950年代の設計(使っているのは90年代製造)にもかかわらず現代のデジカメでもここまで綺麗に写るのがこのレンズの魅力のひとつなんでしょうね
若干ピンボケですが、芝犬の毛並みも綺麗に写ります
しかしこのレンズ、フォーカスが結構シビアですね
85mmだからなのかな?
撮っているときはバッチリ撮れた!と思っていても、後で拡大してみるとピントがズレてる... というのが何枚かありました
クラシックなデザインのHonda GIORNOをクラシックなレンズで撮る
雰囲気出ますね!
ちょっぴりニューカラーっぽい?!
このGIORNOの配色、素敵ですね、好みです!
陽が傾き電球が綺麗に映える時間
拡大するとエジソンランプのロゴプリントまで映り込んでいて解像力もしっかりしています
オールドレンズ MC JUPITER-9 85mm F2.0 ファーストインプレッション
半日このレンズを試してみたファーストインプレッションをまとめてみます
撮影した一枚をモノクロにしてみました
モノクロだと階調が柔らかいことがよくわかりますね
この写真を拡大していくと
エッジがうっすら青紫っぽく滲んでいるのがわかるでしょうか?
このような階調の緩さや周辺の滲みといったものがレンズの個性と味を生み出す要素につながります
モダンレンズではこういった弱点が一つひとつ克服され最終的に精細な画像に仕上がるというわけです
もうひとつ、このレンズの特性なのか中望遠の特性なのかまだ掴めていませんが、絞り込んでも抜け感が薄い印象がありました
フォーカスを奥側に置いて、開放よりと絞り込んだ場合で比べてみましたが大きく差が出る感じはしませんでした
解像はフォーカスが当たっている中心部は十分綺麗で、色味は光の捉え方次第でコントラストが強めになったり、緩めになったりといった印象でした
描写力も十分ありオールドレンズらしい雰囲気もあるし、このレンズ特性の癖を掴みながら楽しみたいと思います♪
おまけ
これ、先週末、LeicaQ2(28mm Summilux F1.7)で撮った一枚をトリミングしたもの
これぞLeicaモダンレンズの解像力!
これをオールドレンズで撮ると被写体のエッジや稲の周りが滲んでまた違った印象になるのです
Summilux 35mm f1.4 ASPHかSummicron 35mm f2.0 ASPH(できればAPO)も試してみたくなりますねぇ!(沼、沼 笑)
ロシアンオールドレンズ MC JUPITER-9 85mm F2.0+Sony α7 RIII 中望遠域に足を踏み入れる