土曜日、房総フィールドに向かう途中、八街にあるオールドレンズ専門店 KING-2さんに伺いました
お目当ては前々からチェックしていたロシアンオールドレンズ MC JUPITER-9 85mm F2.0
JUPITER-9 85mm F2.0はCarl Zeiss Jena Sonnar 85mm F2のコピーレンズ
1950年頃から製造が開始されマイナーチェンジしながらから1991年頃まで製造されていたレンズで、今回ゲットしたものは後期に作られたマルチコーティング仕様
お店の方に教えてもらったのですが、マルチコーティングされているのは二枚目のレンズなんだそうで、この特性をうまく使えれば面白い表現ができるかもしれません
ケースに丸まって入っていたロシア語の説明書を見ると「18 ФED 2000」のスタンプ
ФEDの意味がわからないけど(2月か?)、2000年に購入したものなんでしょうかね?
もう1箇所手書きで「номер 0000333」とあります
これはシリアルナンバーなんですかね?(номерは番号という意味のようです by Google翻訳)
とするとこれはゾロ目球か?!しかも333!ラッキー!
MC JUPITER-9 85mm F2.0を購入した理由
手持ちのレンズは基本的に単焦点で14mm、21mm、35mm、40mm、50mm
いわゆる広角〜標準と言われるものになります
それぞれの画角の特徴がある程度掴めてきたので次は中望遠域を試してみたいと思っていました
昨年末、SONY純正レンズ(G Master 14mm)を初めて買ったのですが、これがとっても綺麗に写るので、単焦点ならSONYのFE 85mm F1.4 GMか、Ver2でだいぶ小型化された大三元ズーム FE 24-70mm F2.8 GM IIかで悩んでいました
しかし、中望遠レンズがよく使われるポートレートを撮る機会はほとんどなく中望遠域の利用頻度が未知数
ズームなら広範囲に使えるし一本持っておけば色々使えるなぁと24-70mmに傾きかけていたのですが、最近、手持ちのオールドレンズを使い回していたら最新モダンレンズのクッキリパッキリ感がいまひとつつまらなく感じてしまいヴィンテージの世界を彷徨っておりました
今回ゲットしたJUPITER-9 85mmはボケの感じがナチュラルで以前から気になっていた1本
比較的球数も多く、価格も手頃なので中望遠入門には良さそう
ということで手元にやってまいりました!
MC JUPITER-9 85mm F2.0をK&FのM42toNEXマウントアダプターをかましてSony α7 RIIIに取り付ける
早速Sony α7 RIIIに装着
JUPITER-9はM42マウントなのでM42→NEXのマウントアダプターを使います
手持ちのものはK&F Conceptのこれ↑ですが
内面艶消し塗装の新しバージョンが出ていますね
今度これ使ってみようかな
フィルター径は49mmだったので手持ちのFLEKTOGON 35mmについていたプロテクターを流用することにします
MC JUPITER-9 85mm F2.0試し撮り 85mmは自撮りには向かない!
とりあえず身の回りのものを写してみました
陽があたっている小屋の色味はオールドツァイスFLEKTOGON 35mmっぽい感じがします
まだ使い込んでいないので特徴が掴めないですが、色味が派手目に出る時もあれば、階調が柔らかく出る時もあるような感じがします
F2.8くらいで菜の花を撮ってみました
このボケ感はやっぱり標準レンズとは違いますね
これが中望遠レンズか!といった感じです
遠景を撮ってみました
Leicaレンズのようにフォーカスがあたっているところがくっきり浮き立つ感じはしませんが、この若干眠たい感じがロシアンレンズっぽくて良い感じです
オールド中望遠レンズの作例をいくつか見ていましたが、やっぱりこのボケ感が自然で好みです
85mmの画角を使ってみて改めて思ったのですが、僕にとっての難関は自撮りするとき
このブログに載せている写真の大半はフォーカスを合わせてからタイマーで撮っていますが、85mmでこんな写真を撮ろうとするとシャッターボタンを押してから全速力しないと間に合いません(笑)
この写真は田んぼのエッジから撮っているので
手前の畦から黄色い稲穂のところまで10秒で辿り着かなくてはならないのです!
ということでこのブログでは出番が少ないでしょうが、ひとまず85mmの画角に慣れつつ、このレンズの個性を味わっていきたいと思います
ロシアンオールドレンズ MC JUPITER-9 85mm F2.0+Sony α7 RIIIで試し撮り 佐倉 西志津の河津桜とストリートスナップ