Stars Soul Searchin'

七夕の夜、届いた光が旅してきた時空



夏の星座 蠍座が昇ってくる時間が早くなってきました

天気が良くて光が少ない場所だったら蠍座の左側に天の川が流れています

天の川を辿って顔を上げていくと大きな三角形が見えてきます

これが夏の大三角

 

中央上左に輝くのが琴座 ベガ

右下に輝くのが鷲座 アルタイル

左下の白鳥座 デネブ

 

昨日は七夕でしたが、中央上左のベガが織姫、右下のアルタイルが彦星

雲が多くて綺麗には見えませんでしたが、無事出会えたようですね!

 

ちなみに地球からベガ 織姫までの距離は約25光年、アルタイル 彦星は約16光年、デネブまでは1400光年と言われています

距離感を視覚化するとこんな感じになります

 

一番遠いデネブは1400年前、飛鳥時代 聖徳太子が没し大化の改新が始まる前の頃の光

ベガ(織姫)は25年前 1999年の頃の光
石原慎太郎氏が都知事に選出され、ガラケーのi-modeがスタートし、SonyがAiboを発表し、マトリックスやスターウォーズ エピソード1 ファントム・メナスが公開された頃

アルタイル(彦星)は16年前 2008年の頃の光
日本の首相は福田康夫氏、バラク・オバマが合衆国大統領に選出。Android OSがリリース、リーマン・ブラザーズが経営破綻し世界規模の金融危機リーマンショックが起こった頃

 

1光年は9兆5000億km、速度は秒速30万km

 

光の速さを基準にすると、もはや人間の行動範囲も積み重ねてきた歴史もちっぽけなもんで、誰が政治をしようが、どこかで大きな事件が起きようが、自分に直接的な災として降りかかってこなければ、基本的にどーでも良いこと

万年単位の時間軸で捉えると人間の一生なんてあっという間

1年1年が同じように繰り返されるように感じてしまいますが、50億年もすると膨張した太陽の熱により水が蒸発して生命が住める星ではなくなります

人の命も、太陽も地球も終わりに向かって進んでいるわけで、いま置かれた奇跡的な状況を思う存分楽しみ尽くした方が良いわけです

すぐに無秩序な状態になっていくのがわかっていても、膨大な時間と労力をかけて庭を整えたりするのも、全て自己満足のため!

それでいいじゃないですか!

と、星空を眺めながら思っておりました

 

そうそう、白鳥座のデネブは1万年後には北極星になると言われており、数千万年後に超新星爆発を起こすそうです
*現在の北極星は小熊座のポラリスですが、BC2500年ごろは大熊座のミザールだったそうで、地球の歳差運動により北極星は動いています

数千万年後+1400年後には夏の大三角ではなく、織姫と彦星の1辺しか残らないわけです

そうなると、どれが織姫でどれが彦星か探すのが難しくなりそう

今の時代を生きられていてよかった(笑)

 

-Stars, Soul Searchin'

© 2024 房総オルタナティブライフ