熱伝導率と放熱性の高い窒化ガリウム(GaN)という半導体素材の登場でデジタルデバイスの充電器が飛躍的に小型化したのが2019年前後から
並行してUSBの規格も最大100Wまで電源供給できる Type-Cが普及し、消費電力の大きいノートPCなどへの給電もUSB経由で可能になりました
高出力可能な小型の窒化ガリウム充電器とモバイルデバイスとの相性はよく、僕も2019年に発売されたAnker Atom PD1以降持ち運び用の充電器は窒化ガリウム化しました
窒化ガリウム第1世代充電器 Anker Atom PD1
Anker Atom PD1はiPhoneに付属していた5W充電器の一回り大きいサイズでありながら30Wと高出力だったのは驚きでした
窒化ガリウム第2世代充電器 Anker Nano II 65W
2021年、窒化ガリウム第2世代(GaN II)のAnker Nano IIになると、若干サイズアップしたものの最大65Wとさらに出力が上がり、Atom PD1の欠点であったコンセントプラグが格納できるようになりました
負荷の高い作業をしない限り65Wもあれば十分で、Nano II 65Wを1つ持っていれば移動先で困ることはありません
1ポートでもノートPCをハブ的に使えばスマホやカメラなどへの充電は可能です
僕の移動先での充電スタイルは、1ポートのAnker Nano II 65WをMacBook Proに繋いで、iPhone、AppleWatchなどをMacBook経由で充電しています
ただ、MacBookを持ち運ばないとき、例えばiPhone+iPadで移動する場合、複数ポートあると便利だなぁと思うケースが出てきます
窒化ガリウム充電器は第3世代へ! NANAMI 47W GaN POWER CUBE
そして2022年、窒化ガリウムは第3世代 GaN IIIにアップグレード
今まで小型のUSB-C充電器は1ポートが一般的でしたが、第3世代に入り2ポートのものが増えてきたのでひとつゲットしてみました
今回チョイスしたのはNANAMI 47W GaN POWER CUBE
出力は47WでUSB-Cが2ポートついています
両ポート同時接続時は27W+20W
Anker Nano II 65Wと比べると出力は18W減ですが、iPhoneやiPadの充電であればこれで十分
サイズはこんなにコンパクト
Anker Nano IIとの大きさはほぼ一緒
プラグの折りたたみ方式は、Ankerが下から上に持ち上げるのに対し、NANAMIは上から下に押し下げる感じです
出力容量、サイズ感ともにバッチリ!
これで持ち出すデバイスに併せて最適な充電器が揃いました
たかが充電器ですが、移動が多い人にとって荷物を小さくすること、軽くすることは大きなテーマ
次世代GaNになるとまた一回り小さくなるんでしょうね
最近、デジタルデバイスの進化が鈍化している感もありますが、充電器を見ていると半導体の進化は止まっていないことを実感します
さて、機動力を上げて人間も進化していこう!
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一回り大きくなりますが2ポートで65Wの製品もあります
45WになってしまいますがMacBookと色味を合わせるのであればこういうのもありですね