Wikipediaによるとデザインとは「審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すものである」とあります
そう考えると、どの野菜を、どの区画で、どのように育てるか考え、タネを撒き、苗を育て定植する行為はデザインする行為に近いものがあります
畑をデザインするということと他のデザイン行為が異なる点は、例えばプロダクト製品であれば人間の意のままにかたち作ることができますが、畑の場合は、季節や天候、土質、養分、それを生み出す微生物達とコラボレートしながら作り上げるもの
人間ができることは、区画を整え、苗を育て、植える場所を決めること
あとは、伸びてきた雑草を抜いたり、お水を撒いたり、微生物たちが集まってくれるよう刈り取った雑草を敷き詰めたりするくらい(普通は肥料を与えますが無肥料で育てているので雑草を堆肥がわりにしています)
ここ数年、何種類かの野菜を育て、それぞれがどんな風に育つのかわかってきたので、タネを撒いたり、苗を植えるとき、成長した時の様子をイメージしながら畑をやるようになってきました
ピーナツとトマトとバジルを組み合わせて植えようとか、サツマイモやスイカはぐんぐん伸びるから面積あるところにしようとか、数ヶ月先をイメージしながら野良仕事をしています
今まで、こんな畑になったらいいなぁという漠然としたイメージがあったものの、仕事の都合で週末にしか来ることができなかったので、特にこの時期は雑草が生え放題
週末の2日間で野良仕事を終えなくてはいけないので、なかなかイメージしている畑には到達できませんでした
自然農法的といえばそうなんですが、理想は綺麗に整った区画にバランスよく野菜達が育つ環境を作ってみたかったのです
しかし、今年に入り新型コロナウイルスの影響でテレワークが進み、場所を選ばず仕事ができるようになったので、今まで以上に畑にかけられる時間が増えました
春先から徐々に区画内の雑草を除去しながらイメージしている畑を目指し、昨日の作業でようやく一区切りつきました
今日は敷地の草刈りをして綺麗さっぱり!
房総フィールド史上、一番綺麗な夏かもしれません♪
まだまだやることはあるけれど、理想の畑に近づいてきている手応えを感じています
植物たちをコントロールすることはなかなか難しいですが、人が綺麗だなと思う環境で育つ野菜たちは元気そうなのです!
野菜たちと一緒に作り上げる美しい畑を目指して僕がやるべきことはただひたすら綺麗に整えていくだけ
きっとどこかに陰(自然)と陽(人間が手を加えたもの)のバランスが取れたポイントがあるはずなのです