房総に建てた小屋は6畳1間。当然ながら置けるモノは限られています。
週末生活に必要なモノを厳選するとともに、いかにコンパクトなモノをチョイスするかは大きなテーマになってきます。
快適に過ごすために譲れなかったセミダブルのベッド、机と椅子、小型冷蔵庫、キッチンを兼ねた収納棚、石油ストーブ、扇風機、ソーラー発電用のバッテリーなどを置くと、必然的にエンタテイメント要素の強いモノは犠牲となります。
悩んだもののひとつはオーディオシステム。ターンテーブル、CDプレイヤー、アンプ、スピーカーなどは流石に置けないので、iPhone+Bluetoothスピーカーで妥協することにしました。
ちょうど小屋が完成した2015年5月に発表されたのがこのSony製LED電球兼Bluetoothスピーカー。電球用ソケットに取りつけるだけで照明のみならずスピーカーにもなる優れもの。狭い小屋にはぴったりなアイテムです。もちろん電力はソケットから供給されるので充電は不要。出力は2W、モノラルで音質はスペック通りです(笑)
*翌年に出た後継モデルは2台繋げてステレオ再生可能になりました
最初は音質が物足りないなぁと思っていましたが、70年代頃のソウルやワールドミュージックを聴くと、これはこれで味があることに気づきました。
最近は音でも映像でも高解像度を求める傾向にありますが、敢えて再現性を低くしてみると意外としっくりくることがあったりします。
ハイレゾや4K/8Kなどリアリティを追求する一方、人間が心地よいと感じる程よいところを探るのも面白いかもしれません。先日8Kテレビを見ていたのですが、映像は素晴らしくクリアだったのものの非現実感が強かったです。知覚能力を超えたものを見聞きすると違和感を感じてしまうものなのでしょう。
猛スピードで進化してきたデジタルワールドにもそろそろヴィンテージという概念が生まれてきそうな気がしています。
Sony LSPX-103E26
https://www.sony.jp/active-speaker/products/LSPX-103E26/