昨日、小屋周辺のコンクリート平板を敷きが終わりました
小屋の扉の前に奥行き1.2mのプチテラスができたのですが、これが思いのほか快適なのです
それまでは踏み固められた土の上に靴を脱いで小屋の中に入っていましたが、それがコンクリートの上に変わっただけのこと
たったこれだけのことで、なぜこのような感覚になるのか?
6畳1間の小屋の扉を開ければすぐ外
今回、テラスエリアができたことで内と外を隔てる中間的なスペースができたことになります
一般的な住宅でいうと玄関に近い空間ですね
あらためて玄関について想いを馳せてみると、仕事に出たり、遊びに行ったりするとき、玄関というスペースで「よし!行くぞ!」と気持ちの切り替えが起きているうような気がします
家に帰ってきたときも「自分の空間に戻ってきた」という安堵感をおぼえる場所のようなものだと思うのです
「外の世界」と「内の世界」では心理的な重力差があるのでしょう
その昔、人類が洞窟に身を潜めて夜をやり過ごしていたように、家という空間は雨風をしのぎ、気温を調整し、外敵から身を守ってくれる場所
現代では野獣に襲われることはほぼないですが、外に出れば突然の雨に出くわしたり、事故に巻き込まれたり、想定していない突発的な出来事が起こる可能性は高くなります
外に出ている時は、意識せずとも刻々と変わる周囲の状況に気を配りながら過ごしているのです
一方、家の中にいればそのようなことを意識することなく、気を抜いて過ごすことができます
その心理的重力差を調整する空間が玄関
宇宙船で例えるなら、圧力差を調整するエアロックスペースみたいなものなのかもしれません
今回の作業で、内と外を分ける中間的スペースがあるのとないのとでは大違いなんだなぁということを実感しました
単に土埃を払えるだけでなく、小屋に出入りするときワンクッション入るだけで心理的な余白が生まれるものなのですね
いままで小屋を出たらすぐに戦闘モードだったのが一呼吸置いて野良に出ていく感じがしています!
この先、エクステリアや入り口周りをいじる機会があったら、こういった余白スペースが与える心理的な効果も意識するようにしていきたいと思いました
居住空間を作り上げていくのって奥深いけれど楽しいですね!