南国沖縄といえど本島で過ごしているときはどこか慌ただしさが抜けきらないもの
今日、フェリーに乗って久高島に渡ったとき、そのことに気付かされました
久高島は沖縄本島南部に浮かぶ小さな島
島の周囲は約8km、自転車で2〜3時間もあれば一周できてしまう大きさです
久高島は琉球の創世神 アマミキヨが天から舞い降りた聖地であり、島の至る所に神々の足跡が残っています
島をぐるっと周回する道の途中にいくつか脇道があり、亜熱帯特有の植物に覆われた小道を進むと海に出ることができます
ここは海の向こうにある理想郷 ニライカナイから五穀の種子が流れ着いたとされるイシキ浜
お祈りをされるためのものと思われる祭壇があります
久高島の最北端 カベール岬
ここに創世神 アマミキヨが降り立ったと言われています
例えその知識がなかったとしても、どこか荒々しくも穏やかで神々しさを感じる場所
久高島の土地は自治会登記となっており、基本的に共有地となっています
自治会である字総会の許可を得て家を建て、島を出るときは字に返すという管理を行なっているそうです
コロナ騒動で落ち着いたとはいえ、本島ではリゾート開発が進んでいますが、ここ久高島にはそういった要素は微塵もなく、代々伝わるルールのもと、粛々と島の暮らしが受け継がれています
束の間の滞在でしたが、島に降り立った瞬間に感じたゆったりと流れる時間の感覚が忘れられません
日常的に都市が放つエネルギーに晒されていると外側のスピードに引っ張られ、時の流れがとても速くなるような気がしています
その時の流れにいると、自分が心地よいと思えるリズムを忘れ、テンションがグイグイと引っ張られていくような感覚もあります
久高島のように人間を超えたものに生活のリズムを委ねる場所で過ごしてみると、ピンピンに張ったテンションが緩んでいくのがわかります
時々、こうやって物理的環境を変えることで、普段過ごしている環境とのギャップを感じ、自分にとって心地よいリズムを思い出すことが必要ですね
またこいにゃ!