先週末の作業でだいぶお部屋らしくなってきた沖縄ワーケーションルーム
残す大物はベッドの製作のみ
完成目前のお部屋をプチルームツアーしてみることにします
完成目前!沖縄ワーケーションルームプチルームツアー
住宅の設計経験もインテリアコーディネートの資格もない僕が人生初めてのフルリノベーションさせてもらうことになって約1年
先週末の作業で完成まであと一歩のところまで辿り着きました
仕事仲間であるオーナーの意向はこの部屋をワーケーションに活用したいというものでした
沖縄の物件ということもあり、単なる仕事部屋として改装するのではなく、南国の空気感やリゾート感も取り入れつつワーク&バケーションを両立させることを意識して設計、部材選定をしてしています
床や天井、キッチンや洗面台などは杉材を使って木の温もりを出しつつ、壁面は少し黄色みがかった琉球漆喰をぬって沖縄の雰囲気を感じられるようにしました
ワンルームの居室にはセミダブルのベッドがふたつ、ワーケーション用の大きめのデスク、キッチンがあります
ベッドはイメージを固めるために部材を並べただけの状態ですが、小上がりを作ってその上にマットレスをぽんと置くだけ
これはアジアンリゾートホテルの室内写真を見まくってインスピレーションを得たものです
マットレスは柔らかめのニトリ Nスリープ コンフォートとコンフォートより少し硬めなNスリープ プレミアムの2種類
オーナーと一緒に寝比べた結果、柔らかめの寝心地が良いとの結論に至りました
マットレスの好みは人それぞれなので2種類の硬さのマットレスを設置して泊まる人の好みに合わせて選べるようにしてあります
杉材と琉球漆喰で構成されたこの部屋にあわせてチョイスした椅子
フランス料理店などで使われるオーソドックスな椅子「ビストロチェア」ですが、いざ探すとなるとこういった肉厚のウレタンをカバーリングした椅子ってなかなかないのです
量販店で販売されている椅子やデザイン性を重視した椅子だとクッション性がないので長時間座っているとお尻が痛くなってしまいます
ワーケーションするとなると座り心地は重要なポイントです
さらにひとつの室内に「仕事」のトーンと「休暇」のトーンをうまく馴染ませることも大切
集中できる座り心地と仕事感の出ない見た目を意識して花柄のシルエットをモチーフにしたファブリックにしています
キッチンはNYの地下鉄の壁面に貼られているサブウェイタイルのレプリカを使用
幅30cmの大ぶりなタイルなので目地の陰影が主張しすぎることもなくしっくり収まっています
この部屋に設置したスイッチやコンセントは全てアメリカンスイッチということもありタイルとの相性もいい
アメリカ的な要素を散りばめたのは、良くも悪くもここ沖縄はアメリカの影響が強いから
よく建築家がその土地の伝統要素を建物に織り込んだりしますが、こういったディテールにエッセンスを詰め込むことで「なんとなくその土地にいる」感じがするものなんだと思います
キッチンのワークトップはIKEAのものですが、これも沖縄で建材としてよく使われる琉球石灰岩のテイストに似ていたから
キッチンの扉とエントランスに設置した収納の扉は、杉材のフレームを作りジュート布を張っています
高温多湿な沖縄なので通気性を良くすることもありますが、なにより見た目的に南国リゾート感を演出しています
洗面台も床や柱と同じ杉材をメインにDIYして空間に溶け込むような印象にしています
トイレはPanasonicのアラウーノ
定期的に洗浄剤が流れてきて汚れがつきにくい便器です
トイレットペーパーホルダーは国内の建材メーカーのものを使うと普通になり過ぎてしまうのでAmazonで見つけたシンプルなものを選んでいます
バスルームは1616(1.6m x 1.6m)と大きめのユニットを設置
海で泳いだり、ガッツリ仕事をしたあと、ゆったりお風呂に浸かって身体を休めるにはこれくらい余裕があった方が良いです
沖縄ワーケーションルームでの過ごし方をイメージしてみる
この部屋が完成したらどんな感じでワーケーションすることになるのでしょう?!
南国の花が咲き乱れる沖縄ならではの古き良き住宅街を散歩しながら歩いていると
関東ではみることのできないとっても綺麗なビーチに出ます
朝イチ、綺麗な海でさくっと泳いでからシャワーを浴びて
光溢れる室内で仕事スタート
一区切りついたら本を読んだりして過ごすのも悪くないですね(いずれソファを導入したいところです)
夕方になったら再びビーチに向かいサンセットを楽しむ
なんて優雅な1日の過ごし方なんでしょう!
沖縄ワーケーションルーム DIYリノベーションの軌跡
2021年2月
改装前の室内はこんな感じでした
壁面はコンクリートの躯体に吹きつけ塗装、床はビニールのクッションフロア
2021年5月
解体業者さんに依頼してスケルトンになった室内
最初に内見させてもらった時から徐々にアップデートしてきた図面
基本レイアウトはこれをもとに作っています
2022年1月
オーナーの都合でしばらく時間が空いてしまいましたが秋頃から再始動
床と天井、壁面は大工さんにお願いして1週間ほどで完成
2022年1月〜2月
壁面に貼ってもらった石膏ボードの隙間をパテ埋め
あらかた平になってから漆喰の下地剤塗り
並行してキッチン台のフレームを2x4材で加工
IKEAで購入したワークトップを東京自宅で加工し現場に配送
2022年3月 上旬
キッチンのタイル貼り
タイルを貼るのは初めてでかなり緊張しました!
ハンディタイルカッターでの切断がうまくいかずBOSHの工具取り寄せたり難航しましたね
2022年3月 下旬
いよいよ琉球漆喰塗り開始
漆喰塗りはオーナーの知り合い プロ左官職人「漆喰マン」が参戦してくれました
漆喰マンが来てくれなかったら3日では終わらなかった!
オーナーはこんな感じだったし(笑)
この壁は通称アートウォール 漆喰マン、オーナー、僕の3人で手塗りした壁です
みなさんが帰ったあと床にこぼれた漆喰を掃除
2022年4月
床を保護していたシートを撤去し無垢の杉板が姿を現しました
綺麗に掃除したあと天然塗料 リボス メルドスを塗布
合間を縫って洗面台を加工
杉の足場板と柱用の角材を使った洗面台
2022年5月
電気屋さんにエアコンなどの配線取り付け、設備屋さんにキッチン、洗面、トイレの水回りの取り付けを依頼
設備の設置が完了したので、造作物の仕上げに入ります
杉板でフレームを作りジュート麻布をタッカーで留めた扉を製作し取り付け
これで室内と設備の設置はあらかた完了
2022年8月
納期のかかる家具をオーダーをしていたのと、ハイシーズンに入り旅費が高くなるので少し時間を開けて再び沖縄入りしたのが先週末
オーダーしていた椅子の到着に合わせてワークデスク兼ダイニングテーブルを製作
こちらもフローリング用の杉板と柱用の杉角材を使っています
建材を使用して無骨さを出しつつ、デザインで空間に馴染ませていくプロセスが面白いのです
次回天板のやすりがけして面取りすると少し印象が変わるはず
図面を引きながら漠然とイメージしていた全体像が浮かび上がってきた沖縄ワーケーションルーム
琉球漆喰や杉の無垢材などナチュラルな素材の肌触りや空気感は柔らかく想像以上に心地よく感じられます
洗面所の鏡、ソファや棚をどうするかは保留になっているので、次回ベッドを作り終えたら一旦完成です
あぁ、本当に出来上がってききましたね!