知人が購入した沖縄の物件リノベーションをさせてもらうことになって早1年
素人ながら図面を引き、大工さんに床・天井・壁を貼ってもらい、設備屋さんと電気屋さんに配管と配線をお願いして、ようやく内装パートに入りました
先月末からDIYで内装作業を進め、おそらく4月中には完成する予定です
図面を起こしながらどのような部材を使って仕立てていくかを考え、業者の方々と打ち合わせしたり、資材の調達をしたり、自分で作業したりと、かなりの時間と労力を注ぎ込んでいますが、この一連の作業に金銭的な契約はありません
部材と旅費はオーナーに出してもらいますが、あとはやりたいようにやらせてもらっています
コロナの影響でテレワークがデフォルトになったのと、幸いにも本業で生活は回っているから出来ることではありますが、わざわざ沖縄まで行って作業するなんて趣味の領域を超えているのは間違いありません!
一般的に「仕事」といえば「お金を稼ぐこと」とされています
たしかに仕事には「(会社が)利益を得るために、(社員が)かけた時間と労力に対する対価を払う」という側面がある一方、「(社員が)仕事を通じて経験とスキルを得る」という面もあります
今回の沖縄リノベーションプロジェクトはまさにこの「経験とスキルを得る」ことが最大のモチベーションになっているのです
この世に産まれ、立って歩けるようになり、お箸を持ってご飯を食べれるようになり、少しづつ世界が広がっていくように、人間って不思議と、出来ないことができるようになったり、より上手にできるようになっていくことに喜びを感じるものなのです
さらに持てるセンスと力を存分に使って出来上がったものを、他者が気に入ってくれたら嬉しいじゃないですか!(これはあくまでもオマケですけど)
会社員を辞めようと決めた3年前の今頃、「好きなことを仕事にしよう」的な風潮がありましたが、その「好きなこと」と「お金を得ること」は一旦切り離しておいた方が良さそうだ という直感は正しかったのだと思います
本当に好きなことであれば、極論、お金を得られなくてもやるし、それにエネルギーを注ぎ込んでいるときに感じとる喜びは何にも代えがたいものです
僕にとってそれは住空間を仕立て上げることだったのでしょう
家具屋で働いたあと、WEBの世界で仕事をするようになったけれど、なんの因果か不動産関連の仕事が多いし、こういったのを宿命というのかもしれません!
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチにある「Connecting the dots」は、彼が文字の美しさに興味を持ってカリグラフィーの授業に潜り込んだ経験がMacに浮かび上がるフォントの美しさに活かされているというストーリーで、なんの関係もなかったことがどこかで繋がるという話
もし、彼がカリグラフィーに興味を持っていなかったら、今見ているこの文字はもっとガタガタなものだったかもしれません。そして、それはApple製品のみならず、WindowsやAndroidにも影響を与えているのです
一見、自分一人の興味やこだわりに見えることであっても、ゆくゆくは誰かのためになったりするもの
小屋を建ててみたいという子供の頃からの想いを実現させたことが、東京自宅のリノベーションにつながり、今回の沖縄プロジェクトをやらせてもらうに至ったのです
今後、いまやっていることが「お金を得る仕事」になるのかはわかりませんが、
「これは金になるのか?」
という発想を捨て、興味が湧いたことを純粋にやっていくことの方が、本来優先されるべきことで、その方が得られる喜びは大きいものだと思うのです
自分の腹からの声に耳を澄まし、やってみたい!と思うこと、余計なこと考えずにどんどんやっていきましょ
直感に従って目の前のことに夢中になっていれば余計なこと考える暇もないし、やり続けていたら見えてきますよ、なにかが!
まぁ、そんなことすら考えず、猫のように生きるのが理想なんですけどね(笑)
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〜 おまけ 〜
滞在中に出くわした沖縄の風景
沖縄滞在中はほとんど曇りか雨模様で南国の力強い光は捉えられませんでしたが、それでも、やっぱり綺麗ですね
生命力溢れる木々や透き通った海を見ているだけでも、心地よいエネルギーをもらえる気がします
さて、10日ぶりに東京に帰ってきました
沖縄の最低気温と東京の最高気温がほぼ同じで、早くも萎えていますが、溜まりに溜まったタスクをガッツリこなし、次回に備えます!
早くあったかいところ戻りたい(笑)
その前にじゃがいも植えに房総行かないと!