さて、本日も田起こしの続きです
こうやってクワ1本で半反 約150坪ほどの田んぼの田起こしをやっていますが、↓こんな感じで進めています
まずこれくらいの塊をクワを使って掘り起こします
この塊をくるっと反転させ
土の中に戻し
反転した塊を砕いていきます
これが1工程
地道でしょ(笑)
田起こしをする必要があるかないかについては見解が別れるところですが、一般的には「土が殺菌され病害虫予防になる」ことと「雑草防止になる」からと言われています
もうひとつあるとすると、枯れた稲株を早く土に還すため
稲刈りを終えて1ヶ月もすると、株から二番目の稲が出てひつじだ(穭田)になります
米粒もつけるのですが小さすぎるのでそのまま放置され枯れていきます
田起こしして枯れた稲株を埋め戻すことで、次の苗の養分になってもらうということですね
実際どれくらい効果があるのか分かりませんが、米糠を入れると野菜の育ちが良くなるので少なからず効果はあるはず
ひとまず僕は土に還りやすくしたから、あとはミミズや微生物たちに頑張ってもらうだけ
こういった目に見えないものとのバランスを考えたり調整したりするのが野良仕事の面白さのひとつでもあります
今日は通りがかった軽トラのおっちゃんに
「ずいぶん昔ながらのやり方でやってるねぇ!」
「頑張ってな!」
と声をかけられました
普通に考えれば非効率なことやってますが、これくらいペースを落として作業をする意味もあるように思います
一昔前の生活と比べると、処理しきれない量の情報に晒され、やることに追われているので、思考が細切れになり脳みそが高速に動いているように思います
こうやって半ば強制的に身体のペースに合わせて動く時間を持つと、思考の処理速度が落ちキャパシティが生まれてくるので、普段は気付けないことに気付けたりするようになります
こういったことも人力で田起こししている理由のひとつなのかもしれません!