オーガニックガーデン 2020

2020年秋の収穫祭 謎の植物 真菰(まこも) マコモダケを収穫して頂く

2020年秋の収穫祭 謎の植物 真菰(まこも) マコモダケを収穫して頂く


一昨日、ピーナッツを収穫していたときお隣さんに

「真菰採りにいきません?」

とお誘いいただきました

株分けされたまこもだけ

お隣さんは今春から、房総オルタナティブ米を作った田んぼの2区画うしろの田んぼで真菰(まこも)を育ております

これは植え付け前の真菰(まこも)の苗

真菰(まこも)は基本的に株分けで広げていくそうです

定植してからちょこちょこ様子を覗っていましたが、ただ葉っぱが伸びてくるだけ

いったいなにが採れるんだ?!

 

そもそも真菰(まこも)なる植物の存在を知ったのもその時

真菰(まこも)のことを教えてもらったり、自分で調べてみたところ、お盆のお飾りの下に敷いたり、出雲大社では毎年6月にマコモの神事なる行事が行われたりと、意外と神聖な植物のようです

初盆

他にも、真菰(まこも)は免疫力を高めるとも言われており、僕も若葉を粉末にした真菰茶を飲んでおります(もちろんアンチ新型コロナウイルスのため!)

ちなみに真菰(まこも)の薬効を最初に発見したのはブッダで、病人を真菰(まこも)を編んだ筵(むしろ)に寝かせて病気を治したと言われています

 

ここまでの話は全て真菰(まこも)の葉っぱの話

で、いったい真菰(まこも)のなにを収穫するのか?!

2020年秋の収穫祭 番外編 真菰(まこも)だけを収穫

これが10月下旬の真菰(まこも)

2020年秋の収穫祭 番外編 真菰(まこも)だけを収穫

よーく見ると、根元にふっくらした新芽みたいなものが出ています

形はニンニクの花芽のようです

これが真菰だけ(マコモダケ)というも

これを食用としていただくんだそうです

2020年秋の収穫祭 番外編 真菰(まこも)だけを収穫

調べてみると、このマコモダケというものは黒穂菌(くろぼきん)なるものに寄生されて肥大化したものなんだそうです

おそらく中の黒いのが黒穂菌なんでしょうね

このマコモダケを収穫せず放置すると黒く変色するらしく、それをお歯黒や眉墨などの染料として利用していたそうです

2020年秋の収穫祭 番外編 真菰(まこも)だけを収穫

ということで東京に持ち帰ったマコモダケを頂くことにします!

味はヤングコーンみたいな感じで、調理法は中華の炒め物に混ぜたり、スープにしたりと比較的自由度の高い食べ物のようです

皮を剥ぎ、最後の皮の表面を切り落としたのが右側のもの

2020年秋の収穫祭 番外編 真菰(まこも)だけを収穫

とりあえずこんな感じでスライスして、房総フィールド産ピーマンともやし+豚肉で炒めてみました

2020年秋の収穫祭 番外編 真菰(まこも)だけを収穫

食感はエリンギとタケノコの中間くらいでクセは全くありません

ごま油と中華出汁で炒めてしまったのでヤングコーンのような味かどうかはわかりませんでしたがこの食感は好み

2020年秋の収穫祭 番外編 真菰(まこも)だけを収穫

お隣さんは豚汁に入れておりました

先日はごちそーさまでした&マコモダケ美味しくいただきました♪

 

ということで、ようやく真菰(まこも)なる植物の生態といただき方を体感することができました

ほんとこの世には知らないことがいっぱいありますね

2020年十三夜の月

そして今宵は十三夜

十三夜は十五夜と同じく収穫を祝い、感謝をするタイミング

今年はいっぱい食べ物を頂くことができ、ほんと感謝です

 

出雲が日本の陰、そして伊勢が陽と捉えると

出雲では真菰(まこも)、伊勢では麻

そして月は陰、太陽は陽

意図せず十三夜の日に真菰(まこも)をいただいたということに、なにかしら因縁めいたものを感じる秋の夜長でした

 

-オーガニックガーデン 2020

© 2024 房総オルタナティブライフ