一昨日、ピーナッツを収穫していたときお隣さんに
「真菰採りにいきません?」
とお誘いいただきました
お隣さんは今春から、房総オルタナティブ米を作った田んぼの2区画うしろの田んぼで真菰(まこも)を育ております
これは植え付け前の真菰(まこも)の苗
真菰(まこも)は基本的に株分けで広げていくそうです
定植してからちょこちょこ様子を覗っていましたが、ただ葉っぱが伸びてくるだけ
いったいなにが採れるんだ?!
そもそも真菰(まこも)なる植物の存在を知ったのもその時
真菰(まこも)のことを教えてもらったり、自分で調べてみたところ、お盆のお飾りの下に敷いたり、出雲大社では毎年6月にマコモの神事なる行事が行われたりと、意外と神聖な植物のようです
他にも、真菰(まこも)は免疫力を高めるとも言われており、僕も若葉を粉末にした真菰茶を飲んでおります(もちろんアンチ新型コロナウイルスのため!)
ちなみに真菰(まこも)の薬効を最初に発見したのはブッダで、病人を真菰(まこも)を編んだ筵(むしろ)に寝かせて病気を治したと言われています
ここまでの話は全て真菰(まこも)の葉っぱの話
で、いったい真菰(まこも)のなにを収穫するのか?!
これが10月下旬の真菰(まこも)
よーく見ると、根元にふっくらした新芽みたいなものが出ています
形はニンニクの花芽のようです
これが真菰だけ(マコモダケ)というも
これを食用としていただくんだそうです
調べてみると、このマコモダケというものは黒穂菌(くろぼきん)なるものに寄生されて肥大化したものなんだそうです
おそらく中の黒いのが黒穂菌なんでしょうね
このマコモダケを収穫せず放置すると黒く変色するらしく、それをお歯黒や眉墨などの染料として利用していたそうです
ということで東京に持ち帰ったマコモダケを頂くことにします!
味はヤングコーンみたいな感じで、調理法は中華の炒め物に混ぜたり、スープにしたりと比較的自由度の高い食べ物のようです
皮を剥ぎ、最後の皮の表面を切り落としたのが右側のもの
とりあえずこんな感じでスライスして、房総フィールド産ピーマンともやし+豚肉で炒めてみました
食感はエリンギとタケノコの中間くらいでクセは全くありません
ごま油と中華出汁で炒めてしまったのでヤングコーンのような味かどうかはわかりませんでしたがこの食感は好み
お隣さんは豚汁に入れておりました
先日はごちそーさまでした&マコモダケ美味しくいただきました♪
ということで、ようやく真菰(まこも)なる植物の生態といただき方を体感することができました
ほんとこの世には知らないことがいっぱいありますね
そして今宵は十三夜
十三夜は十五夜と同じく収穫を祝い、感謝をするタイミング
今年はいっぱい食べ物を頂くことができ、ほんと感謝です
出雲が日本の陰、そして伊勢が陽と捉えると
出雲では真菰(まこも)、伊勢では麻
そして月は陰、太陽は陽
意図せず十三夜の日に真菰(まこも)をいただいたということに、なにかしら因縁めいたものを感じる秋の夜長でした