オーガニックガーデン 2017

雑草堆肥づくり4ヶ月目のpH/EC推移と自然の時間軸に身を委ねてみて思うこと

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雑草堆肥づくり

今年4月から始めた雑草堆肥づくり。先週末に月1回計測しているpHとEC値を集計したので経過記録です。
積み上げた雑草がどのように変化していくのかは、先日(2017/8/29)の記事をご参照ください。
房総フィールドガーデン 雑草堆肥作り 途中経過記録(4ヶ月目)

雑草堆肥 pH推移

雑草堆肥pH推移20170902

土壌の酸性度を測るpH値。野菜を育てるための適正値は、野菜によって異なりますが、一般的に5.5〜6.5と言われています。
何もしていない房総フィールドの畑の平均値は5.8なので適正値内。一方、雑草堆肥の平均は4.8で酸性に傾いていることがわかります。
まだ完全に土に還っていないので、畑への投入は先になりますが、その時がきたら炭を混ぜ込み中和する予定。一般的に酸性に傾いた土壌を中和には石灰が使われますが、なるべく周辺で完結できるようにしたいので、次は炭作りにチャレンジしてみたいと思っています。

雑草堆肥 EC推移

雑草堆肥EC推移20170902

EC値は土壌の電気伝導度を測るもの。値が高ければ土壌に含まれる窒素の残存量を測る目安になります。その値を元に追肥の量を決めるのですが、土質によって基準値が変わってきます。房総フィールドは砂質土なのでECが1.3mS/cm以上あれば基肥(窒素・カリ)の投入は不要になるはず。よってスコープは1.2〜2.0mS/cmに設定しています。
ここ数ヶ月の推移を見ていると、雑草を積み上げて1ヶ月経過で0.5mS/cm、2ヶ月経過1.5〜2.0mS/cmになることがわかってきました。つまり、この雑草堆肥で野菜を育てるために必要な養分は賄える可能性が可視化されてきました。
堆肥の進行具合を見ていると、おそらく畑に投入するのは来年になると思いますが、今後、畑のコンディションがどのように変化し、今まで実付きの悪かった野菜がどのように育ってくれるのか楽しみでしょうがありません(笑)

自然の時間軸に身を委ねてみて思うこと

こういった自然のペースに身を委ねて作業をしていると、日常生活のペースがいかに速いかを実感します。刈り取った雑草を積み上げ、土っぽくなってくるまでの4ヶ月間、僕はどれだけのタスクをこなしてきたのか数えることすらできません。効率を追求することは決して悪いことではないですが、自然の摂理にかなっていない効率化は、どこかに大きな歪みを産んでいるように思えてなりません。野菜づくりでいえば、F1(First Filial Generation)という異なる種類の親を人為的に交配させて作ったハイブリッド種を使い、化学肥料を与えて育てたドーピング野菜は、30年前の野菜と比べると栄養価が大幅に落ちているそうです。栄養価だけの話であればまだよいですが、遺伝子組替えのGMO(Genetically Modified Organis)やゲノム編集されたクリスパー(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat)といったDNAレベルで操作された種から育った野菜を食べることによって人体にどのような影響があるかは、まだ正確に立証されていないそうです。

僕はテクノロジーの進化に魅了されますが、その使い方は自分の目で見極め、取捨選択すべきだと思っています。農業でいえば、肉体的負荷を減らし作業時間を短縮したり、経験則に頼った作業を効率化するために使われるテクノロジーと、野菜本来の価値を損なう(場合によっては生命に危険を及ぼす)可能性があることに使われるテクノロジーは本質的に異なるものです。巨額の費用を投じて研究開発した新たな種と、化学合成された肥料や除草剤を使って効率的に野菜を生産するスキームは、気候変動や人口爆発に対応し安定的な食糧供給を可能にするためのものなのか、それとも種と薬品を売りつけて農家からお金を吸い上げるためものなのか?おそらくその両側面があると思いますが、そもそもの価値を損ねているのであれば、それは誰のためのものでもありません。

先日読了した「隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働」の後半に「どうやら現代の資本主義では、わたしたちはくだらないとわかっているものに投資しているらしい。」「ほとんどの政治家と経済学者は、仕事に良いも悪いもなく、それは多ければ多いほどよいと考えている。今こそ、新たな労働運動を始めるべき時だと私は考える。それは、より多くの仕事やより高い賃金を求めるだけでなく、さらに重要なこととして、本質的に価値のある仕事を求める戦いだ。」とあります。

著者のルトガー・ブレグマン氏とはアプローチは異なりますが、僕は僕なりのやり方でそういった矛盾解消を進めているところです。
僕のアプローチは、直感的であっても、論理的に考えても「おかしい」と思うことに目を瞑ってやり過ごすのではなく、少しづつ自分の生活から切り離し「おかしくない」と思えるもので再構築していくこと。
これがオルタナティブライフの大きなテーマであり、最近、それがようやくおぼろげながらカタチとして見えてきたように感じています。

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