ブラジル建築家 オスカー・ニーマイヤー展@木場 東京都現代美術館 / Oscar Niemeyer The Man Who Build Brasilia

木場にある東京都現代美術館でやっているブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤー展に行ってきました。

オスカー・ニーマイヤーといえば、ブラジリアの国会議事堂、コルビジェとの共作 国際連合本部ビル、そしてなによりも目を惹くのがニテロイ現代美術館。

展覧会のポスターでも使われており、UFOのような形状は一度見たら忘れられません(本人は花をイメージしたそうですが!)

大好きな曲「Mondo Grosso feat.Bird / Life」のMVで、ブラジルにあるオスカー・ニーマイヤーの代表作がいっぱいい登場します。ここでもニテロイ現代美術館が象徴的に使われていますね。

ニテロイ現代美術館

ニテロイは展示の後半に出てきます。
いやぁ、かっこいい!
※ちなみに、この展覧会、国内では珍しく撮影可です

模型と写真、スケッチなどが展示されています。
会場内で流れているオスカー・ニーマイヤー氏のインタビュービデオを見ていると、ペンで一筆書きのように輪郭を描いておりました。

フォルムのインスピレーションはリオの自然と女性の身体なんだそうです。確かにあの曲線美は美しい!

*展示のなかで一番気になったのが、1942年に建てられたオスカー・ニーマイヤー氏の自邸「カノアスの邸宅」

カノアスの邸宅

自然のフォルムを崩さないよう、地下に部屋を作ったり、岩をそのまま活かしてプールを作ったりしています。
こんなにモダンなデザインなのに、周囲の自然に溶け込んでいるのが素晴らしい。オーガニックな曲線とガラスを多用しているからなんでしょうかね。

このフォルムはミッドセンチュリーモダン期の建築家/家具デザイナー エーロ・サーリネンの作品にも通じるものがありますね。
模型の周りに展示されていた写真。撮影はホンマタカシさんでした。

ここまでモダンな建物はイメージしていないですが、自然と調和するコンセプトは、房総フィールドのネクストプロジェクトにも活かせればよいなと思っております。いつになることかわかりませんんが(笑)

*その他の展示は、ブラジリア都市計画(大聖堂や国会議事堂)はもちろん、アトリウムでは航空写真をプリントしたカーペットにイビラプエラ公園が再現されていたり、オスカー・ニーマイヤー氏がデザインした家具が展示されていたりなかなか楽しめる企画展になっていました。

オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/oscar-niemeyer.html
場所 東京都現代美術館
会期 2015年7月18日(土)−10月12日(月・祝)
休館 月曜日(7/20、9/21、10/12は開館)、7/21、9/24

  • B!