今週末の関東地方は雪の予報。房総行きは中止し東京自宅でコンポストトイレを作っていました。
房総フィールド滞在中のトイレは、基本的にスーパーやコンビニのトイレを借りています。
男子なので小さい方は敷地の隅っこで済ませていますけど、大きい方はさすがに・・・トイレまで間に合わない緊急事態(?!)に対応できるよう、小屋には災害時の非常用トイレを置いてあり、何度か使ったことがありますが、排泄物を処理するのが面倒。
房総フィールドはいわゆるオフグリッド。上水はもちろん、浄化槽も設置していないので排水処理ができません。となるとトイレの選択肢は「汲み取り式」か排泄物を微生物に分解してもらう「コンポストトイレ」になります。
ここでの生活は極力自然のサイクルにあわせていたいので「コンポストトイレ」に絞り込まれます。
コンポストトイレは小屋を建てる前から導入を考えておりいろいろ物色していましたが、製品型のコンポストトイレ(バイオトイレ)は10万円〜30万クラスのものばかり。しかも微生物を活性化させるためのヒーターに電気を必要とするものが多く、太陽光発電を導入する前の房総フィールドでは対象外。そんななか出会ったのが「安曇野パーマカルチャー」さんのサイトで公開されていた、家庭用の生ゴミを処理するコンポストをトイレに改造するものでした。
安曇野パーマカルチャー
今まで作ったコンポストトイレをまとめてみました。
http://www.ultraman.gr.jp/perma/conpostall.htmオルタナ
台所用コンポストがバイオトイレに変身!「使い心地も快適」
http://www.alterna.co.jp/10530
家庭用生ごみ処理機 自然にカエル
まず準備しなければいけないものはベースとなる生ゴミ処理機「自然にカエル」(コンポスト)
この製品の特徴は、撹拌する羽とハンドルが容器に一体成型されていること。撹拌機能を自作しようとなると結構面倒なのでこれだけでも価値があります。
しかも便座をつけたときの高さが43cm前後と、トイレとしてちょうどよいのです。
自然にカエルS(SKS-101型)
株式会社エコ・クリーン
http://www.ecocleanjp.com/original5.html
コンポストトイレ製作工程
おしっこ分離の受け皿を作る
安曇野パーマカルチャーさんによると、自然にカエルをコンポストトイレにコンバートする際のポイントは、うんちとおしっこを分離すること。おしっこをそのまま入れてしまうと水分が多くなりチップがベトベトになってしまい、微生物の活動が妨げられるようです。
最初に作ったのは、おしっこを容器の外に出すための受け皿。受け皿はクルマの座席の足元に敷くビニールシートを流用して作ります。(¥100ショップやホームセンター、クルマ量販店などで入手できます)
こちらも安曇野パーマカルチャーさんのHPに記載されていたサイズを元にカット
三角形にカットした部分を接合し、先端部分には石膏ボード用のアンカーボルトを取り付けます。(アンカーボルトの中央は空洞になっており、この先にホースを取り付けおしっこを外にだすためです)
マットの接合に使ったのは、樹脂の接着ができるボンドとグールガン
コンポスト容器にホースを通す
「自然にカエル」の容器の内側にあるメモリ線の2cmほど上に9mmドリルで穴を開けます。これはおしっこを外にだすためのホース穴。
大小分離のプレート先端に取り付けた石膏ボード用のアンカーに内径6mm(外形9mm)のホースを通します。
ちなみにこのホース、以前小屋の基礎を作ったときに水盛として利用したものです(笑)
おしっこ受け皿を取り付け
先ほど作ったおしっこ受け皿を15mmの木ネジで取り付け。(木ネジは取り外した便座のゴム受けを留めていたものを流用しています)
安曇野パーマカルチャーさんのHPでは、チップの取り出しを考慮しサイド2箇所のみ留めたとありましたが、マットがゆるゆるだったので、フロント部分も2箇所ネジ留めしました。
便座取り付け
便座はネジ留めできるように木製のものを使用しています。まず、便座の下についていたゴム受けを取り外し。(この木ネジを利用しておしっこ受け皿を留めています)
ゴム受けのネジを利用し便座と、自然にカエルの上蓋を4箇所固定。
コンポストトイレ完成!
これでコンポストトイレ完成です!(正確にはホースの先におしっこを溜める容器が必要ですが)
微妙に受け皿が大きいかな??
房総フィールドに持って行って実際に使用してみてから調整してみることにします。