昨年末にペンキの塗り替えを終えた東京自宅のキッチン
塗り替える前のキッチンには蛍光灯の照明が付いていましたが、ほとんど使うこともなかった上に、油汚れもひどかったので取り外して処分してしまいました
https://bosoalternativelife.com/diy-painting-the-kitchen-at-my-home-in-tokyo-a-yellow-kitchen-has-been-created-in-the-middle-of-the-house/
蛍光灯の色味が嫌いなので、新たに照明をつけるなら白熱灯の色味にしようと思い、市販のライトを物色していましたが、デザイン的にもサイズ的にピンとくるものがない...
よし、作るか!
と、またまたDIYすることになりました!
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図面と使用した部材
年始からイメージを膨らませ、2ヶ月半かけて出来たのがこれ!
いつものようにGoogleスライドで作った図面はこんな感じ
部材はホームセンターを渡り歩き調達
左上から、シーリングソケット、陶製の電球ソケットE17用3つ、アメリカンスイッチ(トグルスイッチとACコンセントのコンビネーション)、浅型コンセントボックス、長ネジと六角ナット・ワッシャー・蝶ネジ
そしてフレーム部分に使う幅90mm x 厚さ14mmの杉加工材
ひとまず段ボールにソケットやスイッチを貼り付けて取り付け位置をイメージ
しっくりするポイントを見つけてから、図面を修正し加工作業に移ります!
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フレームパーツの加工
1月下旬、房総フィールドで外枠フレームの加工を開始
今回はちょっと頑張って斜め45度カットに挑戦!
角の接合部分を目立たないように加工することにしました
続いて内側のパーツ加工に着手
今回作るキッチンライトは2層構造になっています
天井部分に杉板を固定。その杉板にソケット、スイッチ類を取り付けます
天井に取り付けた杉板から長ネジを伸ばし、下層の板を蝶ネジで固定するというもの
長ネジのヘッドを埋めるように穴を開け、天井との接合部をフラットにします
この写真は上下逆転していますが、下側が天井面と接合され、そこから伸びた長ネジで下層の板(写真では上側の板)を固定する感じです
こうして出来た隙間にソケットやコンセント、配線を隠す構造になっています
続いて電球とコンセントボックス用の穴あけ
こんな感じで取り付けるイメージ
ちなみに電球はスマート電球 Philips Hue E17 ホワイトグラデーションを使用
スマート電球はスマートフォンのアプリで電球色や照度を調整できるうえ、Amazon Alexaなど、スマートスピーカーとBluetooth連携させれば
「アレクサ、キッチン付けて!」
といえばライトが着くようになります!
他の部屋にもPhilips Hueを導入済みですが、なかなか便利ですよ!
こちらは電源となるシーリングソケット
日本のコンセントやスイッチ類はベージュかテカテカのホワイトしかなく、質感がいまひとつ
年末にペンキ塗りをしたとき、全てのコンセントプレートを取り外しオフホワイトのマットな質感にペイントし直したので、シーリングソケットも同様にスプレーしてみました!
隠れるので意味ないけど(笑)
天井部分に取り付ける板にシーリングソケットを通す穴をジグソーで開けます
これでパーツの切断作業は完了
フレームのペイント
フレームをキッチンの枠と同じようにホワイトのペンキで塗るか、木目を活かすペイントにするか悩みましたが、今回は木目を活かすことに決定
ペイントはリボス タヤエクステリア ホワイトを2度塗りしてみました
これでパーツの準備は完了
フレームの組み立て
フレームの接合方法も散々悩みました
悩みに悩んだ結果、隠し釘を使うことに決定
隠し釘は写真のように頭の部分にカラーの輪っかが付いていて、打ち込んだ後カラーの輪っか部分を切断し、釘跡を目立たなくするもの
普通はトンカチを横からあてて頭の部分をカットしますが、杉板は柔らかくすぐに傷が付いてしまうので、ペンチでカットして、頭の部分を押し込んで処理してみました
これで全てのパーツが完成!
いよいよ取り付けです
配線工事と取り付け
商用電源を配線を行うには電気工事士の資格が必要なので、お世話になっている近所の電気屋さんにお願いしました
さすがプロ!作業が早い!
配線だけしてもらう予定でしたが、フレームの取り付けもやっていただいてしまった!
取り付け時にどうするかまであまり考えずに設計していたので、天井に取り付けるフレーム位置を何度も調整しながらなんとか設置完了
一人でやってたら半日はかかっていたでしょう・・・
ありがとうございました!
キッチンライト完成!
イメージ通り、なかなかかっこいいじゃないですか!
実は45度にカットしたつもりだったフレームが若干歪んでいたので、一部をパテで埋めて処理してありますが遠目からはわかりません!
普通であれば外枠のフレームに電球が隠れるようにしますが、そうすると光が下方にしかあたらなくなってしまいます
それはそれでかっこいいですが、今回は光をより拡散できるように頭の部分を出すように設計してみました
女優ライトの下方版といった感じですね!
キッチンの作業スペースの上部にアメリカンスイッチを取り付け、調理器具の電源を取りやすいようにしてあります
いままで床面付近にあったコンセントから電源を引っ張っていたブレンダーもここから電源が取れるので作業がらくになります♪
キッチンで過ごす時間が楽しくなりそう!
料理の腕、上がるかな・・・
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いままでDIYで作ってきたものは、小屋とかテーブルや棚とか比較的大きめで無骨なものが多かったですが、今回はちょっぴり繊細にディテールにこだわって作ってみました
仕事の合間を縫ってだらだらと細切れに作業を続け、完成まで2ヶ月半もかかってしまいましたが、部材を眺めながらイメージを微修正し、カタチにしていくプロセスはとっても楽しかった!
ディテールは製品として売られているものには敵いませんが、コンセントの位置、光の出方など、市販のものでは実現できなかった照明器具が出来上がり満足度は高い!
20代のころ、ヴィンテージモダン家具にハマって家具屋で働いていたこともあり、住空間を仕立てていくことは性に合っているのです
さらに、ここ数年、房総で続けてきたDIYのエッセンスが加わり、再びインテリアブームがやってきたといった感じです
今年は、沖縄のリノベーションもあるし、東京自宅のロフトペンキ塗りも残っているし、暫くこの手の作業が楽しめそうだ!