テクノロジーの進化が速いデジタルデバイスは、基本的に、最新のモノが最良です。しかし、デジタルカメラの場合は必ずしもそうではないのかもしれません。
たしかに高画素化すれば理論上はより緻密な映像になりますし、エンジンのアップデートによる処理速度向上やクオリティアップも期待できます。しかし、実際にその差を実感できるのか?というと意外とわからないのでは?と思っています。
大きな高精緻ディスプレイか大判印刷に使うのであれば話は別ですが、普通の人が普通に使うのであれば少し前のカメラでも充分ではないかと。むしろカメラ本体にお金をかけるより、レンズに投資したほうが圧倒的に楽しめます。
いま僕がメインで使っているカメラは2世代前のSony a NEX-6。1600万画素で最新の同型機と比べると800万画素低くなります。2400画素のカメラも使っていますが画像の美しさに差はあまり感じません。むしろ画素数が減ることでファイルサイズが減りデータの取り扱いが楽になるメリットもあります。
そしてレンズ。最新のレンズはたしかに解像度が高く、くっきりしたクリアーな画像を撮ることができます。ただ、どこか味わいが薄く普通な印象を受けてしまいます。
そこで出てくるのがオールドレンズ。フィルムカメラ時代に作られたレンズをデジタルカメラに装着し、失われた味を楽しむのがこの世界の醍醐味(笑)
僕が最初に手にしたオールドレンズはCarl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.4(後期型)
このレンズはCarl Zeissらしく、深みを感じさせる色味を出してくれ、かつ現代レンズに劣らずくっきりシャープに結像してくれます。最短焦点距離も短く使い勝手が非常に良いレンズ。
オールドレンズは、もちろんモノにもよりますが、東ドイツ、ソ連のものであれば、数千円から数万程度で購入できちゃいます。ひと世代前カメラも数万円で購入できちゃうので、これからカメラ始めたい方は是非、このコンビネーションで、いろんなレンズを試してみることをお勧めいたします。
キットレンズより100倍楽しく、奥深い世界が待っています(笑)
Sony
https://www.sony.jp/
Carl Zeiss
https://www.zeiss.co.jp/