テクノロジーの進化に伴い、今まで目にすることができなかったものが、どんどん可視化されてきています。これは脳波を可視化するヘッドバンドMuse(ミューズ)
脳波といっても医療的なものではなく、瞑想時の脳が落ち着いた状態か、活性している状態かを測定するもの。俗に言われるマインドフルネスツール。
使い方は簡単。Museを頭に装着し、スマホのアプリを立ち上げるだけ。キャリブレーション後に目をつむり瞑想を開始します。心が落ち着いているときは鳥のさえずりが聞こえ、雑念が沸き起こると風が吹き荒れてきます。設定した時間がくると終了のアナウンスが流れ、安静状態(Calm)が何%であったか結果が表示されます。
始めたばかりのころは風の音しか聞こえなかったですが、数ヶ月かけて80%Calm状態までくるようになりました。
Museをやるとどうなるの?と言われると、その効果はパーソナルなもので定量的な変化をつかむことは難しいですが、僕の場合は、頭の中に詰まっているごちゃごちゃしたものが徐々に整理されてきた感じがします。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと沸き起こる思考を、一定時間を停止させることで、やること・やらないこと、優先度の高いもの・低いものが明瞭になり、ものごとをシンプルに捉えるようになった気がします。マインドフルネスの提唱者 マサチューセッツ大学 ジョン・カバット・ジン博士の実証結果では、瞑想を用いた心理療法により、感情処理や免疫機能が肯定的に変化し、ストレスが低減したとあります。
人は日常生活のなかで、人間関係、仕事、体調、環境など様々なものからストレスを受け、身体に蓄積しています。効率性、利便性を追求する社会では良くも悪くも時間的な余白が減り、心理的に追い詰められてしまう人も多く見かけます。
意識的に一定時間空白を設けることが、今の時代を生き抜く方法のひとつなのかもしれません。そして最新のガジェットがそれをサポートしてくれるというのが今の時代の面白いところでもあります。
MUSE
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